韓経:ボランティアスタッフが酷寒の中足止めされ2時間も震えざるをえなかった訳は?

  • 2018年2月16日

平昌(ピョンチャン)冬季五輪4日目の11日午前6時。江陵(カンヌン)の関東(クァンドン)大学や江原(カンウォン)大学三陟(サムチョク)キャンパスなどに用意された五輪勤務者宿舎ではボランティアスタッフが1時半は基本、長ければ2時間以上も出退勤バスを待たなければならなかった。既存の運営スタッフ担当バス(TW)が他の所に投入されたことで「穴」が開いたのだ。8時が近づくと出退勤バスに乗ろうとするボランティアスタッフの列は数十メートルずつ増えていった。来るバスごとに乗客が満員だったためだ。

今月2日、江陵五輪パーク南門と江陵アートセンター近隣の三叉路。退勤するボランティアスタッフで長蛇の列が出来た。何台も出退勤用バスが止まったがボランティアスタッフは乗れなかった。あきらめてタクシーを捕まえたり、一般バスに乗るために延々と待たなければならなかった。ボランティアメンバーだけでなくメディア関連スタッフも乗るTCバスの事情も大きな違いはなかった。特筆すべき点は専用車両のTC、TWバスに一般人乗客が大勢乗っていたということだ。

◆「部署間協議なしで無料表配付」

「パッション(passion)チケット」と呼ばれる五輪競技無料チケットのせいで罪のない五輪スタッフが寒さの中で足踏みすることが続いている。無料チケットをもらった一般の人たちがTC、TWなど運営人材用バスを先に占領するためだ。

ある組織委関係者は「入場券を担当する部署が関連部署と協議もしないでパッションチケットを印刷した」と指摘した。パッションチケットは指定席でない空席に座ってみられるようにするチケットで、最近組織委が空席を満たすために関連機関などに配っている一種の立ち見チケットだ。このパッションチケットをもらえば運営スタッフ用の専用バスに乗ることができる。一方、一般人用バスであるTSは江陵駅やターミナル行きだが、たびたび空のまま走っている。

◆「短時間の改善策用意、容易ではない」

組織委担当のスタッフは現場でパッションチケットだけで運営スタッフ用バスに乗ろうとする人々を統制しようとしていることが分かった。しかし、関連部署と協議してパッションチケットの販売量を減らさなければならないばかりか、バス運営に対する既存方針も変えなければならないため問題解決には時間がかかる見通しだ。バスの運転手A氏は「運営スタッフ用ADカードをいちいち確認するのも難しい」とし、「特に競技が終わる夕方の時間帯にパッションチケットをもらった人たちをいちいち統制するの尚更難しいだろう」と指摘した。組織委関係者は「バスの運転手がADカードは確認するが、車が後で待っているのに普段着姿の人をいちいち確認して乗ってこれないようにすることはできない」とした。

ショートトラック競技が集中した17日が最も大きな問題だ。大混乱が広がる可能性もないとは言えない。この日、チェ・ミンジョン、シム・ソッキ、キム・アラン選手が出場するショートトラック1500メートル女子の部の予選から決勝競技が観覧客を待っている。ソ・イラ、ファン・テホン、イム・ヒョジュン選手が出場する男リレー決勝競技まである。

◆「交通の混乱状態」…解決策はあるが誰も使わない

パッションチケットが観覧席を埋めるためにむやみにばらまかれるのも問題だが、超過交通需要を満たすための「共有車両」サービスの効率が低いという点も問題だ。組織委はすでに先月初めからバックシーやイージーシックス、グリーンカーなどの車両シェアリングサービス会社と提携を結び、公式交通アプリの「ゴー(go)平昌」で関連サービスを提供している。アプリのダウンロード回数は6万件に近いが実際利用者はサービス利用方法が分からず使えずにいる。

車両共有サービス会社は交通需要に合わせて乗合車などをレンタルして乗客を乗せる。利用方法は一般車両と同じだ。ボランティアスタッフのB氏は「このようなサービスがあるのかは知っていたが、不慣れなものだし情報もないため利用しなかった」と話した。組織委が車両共有サービス広報への取り組みが消極的だったのはタクシー業界の顔色を伺ったためだという指摘が出ている。組織委は最近態度を変えてリーフレットなど広報物を製作し、配布することにしたと報じられた。