韓経:サムスン電子今年「営業利益60兆ウォン時代」開くか…変数はウォン高

  • 2018年2月1日

サムスン電子が31日に昨年の売り上げ239兆5800億ウォン、営業利益53兆6500億ウォンの過去最大の経営実績を発表した。この日ソウルのサムスン社屋広報館ディライトルームを訪れた顧客がサムスン電子のスマートフォンを見ている。

サムスン電子が昨年、韓国企業で初めて年間営業利益50兆ウォン(約5兆952億円)時代を開いた。勢いに乗り今年は60兆ウォンを突破できるとの見通しが出ている。

サムスン電子は売り上げ239兆5800億ウォン、営業利益53兆6500億ウォンとする2017年業績確定値(連結基準)を31日に発表した。メモリー半導体の圧倒的な市場掌握力を踏み台にこれまで過去最高だった2013年の営業利益36兆7850億ウォンを大きく上回った。

◇部品事業で40兆ウォン稼ぐ

四半期基準でもサムスン電子は3四半期連続で過去最高の実績を記録した。昨年10-12月期の売り上げは65兆9800億ウォンで前四半期比6%増え、営業利益も15兆1500億ウォンで初めて15兆ウォンを突破した。

事業群別に分けて見ると、半導体・部品(DS)部門で1年間に40兆3300億ウォンを稼いだ。全営業利益の75.1%に達する割合だ。2014年に37.6%、2016年に54.2%だった収益の割合が大幅に上昇した。特に半導体部門は売り上げ74兆2600億ウォンに営業利益35兆2000億ウォンを上げ、営業利益率が47.4%に達した。収益率が低いシステム半導体事業を合わせたもので、メモリー半導体だけ見れば営業利益率が60%前後に達したという分析だ。

サムスンディスプレーも98%に達するスマートフォン用有機ELシェアを基に昨年5兆4000億ウォンの過去最大営業利益を達成した。昨年10-12月期の売り上げは11兆1800億ウォンで初めて四半期売り上げ10兆ウォンを超えた。消費者家電(CE)部門は昨年売り上げ45兆1100億ウォン、営業利益1兆6500億ウォンの実績を上げた。テレビ事業の構造再編で中低価格テレビ販売が減った中、家電では原材料価格上昇にB2B(企業間)市場進出関連の投資額が増え営業利益は前年比1兆ウォン減少した。

◇「半導体、今年も良好」

この日の業績発表会でサムスン電子は今年の半導体市場に対しやや積極的な見通しを出した。昨年と比較しDRAMは20%、NAND型フラッシュは40%需要が増えると予想した。25日のSKハイニックスの市場見通しと同一だ。

これに伴い、当初今年から勢いが衰えるという見通しが出てきたNAND価格も高い水準を維持するという分析が提起されている。サムスン電子メモリー事業部のチョン・セウォン専務は「競合会社が3次元(3D)NANDの本格量産に入ったがまだ顧客に信頼を得られずにいる。昨年価格負担からNAND採用を増やせなかった中低価格スマートフォンの需要も増え今年NAND価格は堅調な流れを見せるだろう」と予想した。

DRAMの供給難も解消は困難な見通しだ。特に1-3月期には華城(ファソン)11ラインのDRAM生産設備の一部がイメージセンサー生産に転換され、前四半期比で生産量が小幅に減少すると予想される。平沢(ピョンテク)で生産設備を増やしているNANDとは違いDRAMは既存設備の微細化を通じて供給量を拡大しており増加量は限界がある。

これに対しデータセンターとマシンラーニング関連のDRAM需要が継続して増えており、高仕様ゲーム向けのモバイル用DRAM需要も増加している。市場調査会社のDRAMエクスチェンジは最近モバイル用DRAMの固定取り引き価格が1-3月期にも4%上昇し、2016年10-12月期以降の好調を継続したと伝えた。

◇「60兆ウォンの大台」に上がるか

サムスン電子高位関係者は「半導体事業は今年もドル基準で20~30%の売り上げと営業利益の成長を示すだろう」と予想した。20%だけ増えても半導体事業の売り上げは89兆ウォン、営業利益は42兆ウォンに達することになる。2018年にサムスン電子の営業利益が60兆ウォンを突破するという見通しが出てくる根拠だ。ただ今年に入り急なドル安傾向を見せる為替相場が障害だ。サムスン電子のイ・ミョンジンIRグループ長(副社長)は「ウォン高が昨年10-12月期から部品事業の実績を中心に否定的な影響を与えた」と説明した。

昨年サムスン電子の設備投資は半導体27兆3000億ウォン、ディスプレー13兆5000億ウォンなど43兆4000億ウォンだった。今年もDRAM微細化とNANDと有機EL生産設備拡充を中心に設備投資が増えるとみられるが、全体の規模は昨年より少ない30兆ウォン台を記録する見通しだ。