韓経:【社説】「通貨危機再演」の警告まで出る急激なウォン高

  • 2018年1月30日

ウォン高の動き尋常でない。1ドル=1060~1070ウォンの間である最近の為替相場は1年前に比べ9%ほどウォン高が進んだ水準だ。25日には1057.90ウォンまでドル安が進み、2014年10月31日の1052.90ウォンから3年2カ月来のドル安を記録した。ウォン高要因としては企業の業績好調にともなう経済成長と株価上昇、北朝鮮の核リスク緩和などが挙げられる。

通貨高は経済が健康だという傍証だが、最近のウォン高は速度と幅が過度に速く大きいという点が問題だ。「輸出で生きる韓国」には少なからぬ打撃になるほかない。業界では為替相場が10ウォンのウォン高になればサムスン電子の営業利益が年間2000億~3000億ウォンほど減るとみている。1年間で100ウォンほど下がったため2兆~3兆ウォンの営業利益が飛んでいったことになる。サムスン経済研究所はウォンが10%上がれば輸出は0.54%、経済成長率は0.72ポイント下がると分析した。

特に注目すべきことは、ウォン高が目立っているという点だ。国際決済銀行によると昨年12月のウォンの実質実効相場上昇率(前月比切り上げ率)は61カ国中5位だった。中国は18位にとどまり、最近景気が好調の日本はむしろ円安となり下落率5位になるほどだった。表面に現れていない「ウォン高」の背景があると推測できる部分だ。

程度の差はあるが、ほぼすべての国が為替相場を一定の範囲で管理する。だが韓国政府は米国の「為替相場操作国指定」の脅しのためほとんど為替相場防衛に出られずにいる。「ウォン高」が米国の「韓国手なずけ」を反映した現象ともいえるという話だ。一部では通貨危機再演の可能性まで提起される。もう少し柔軟でありながらも賢い安保と通商外交力がほしい。