韓経:韓国、昨年10-12月期にマイナス成長…前期高成長の影響? 懸念の声も

  • 2018年1月26日

昨年、韓国経済が3%台の成長率を回復した。3年ぶりだ。半導体が牽引する輸出が大幅に増加したからだ。消費もようやく上向いた。しかし喜ぶのは早いという指摘も少なくない。年間ではプラス成長だが、10-12月期にはマイナス成長した。マイナス成長はグローバル金融危機以来9年ぶりとなる。不安な成長という懸念が出てくる理由だ。

◆3%台の成長は回復したが

韓国銀行(韓銀)が25日に発表した昨年の実質国内総生産(GDP)速報値を見ると、昨年のGDPは前年比3.1%増加した。3%台の成長率は2014年(3.3%)以来3年ぶり。世界景気の好調を受けて半導体・石油化学など主力品目の輸出が急増した影響が大きかった。需要に合わせるために工場が増設され、設備投資の増加率も14.6%と、2010年(22.0%)以来の高水準となった。もちろん半導体など特定品目を除けば輸出は好調といえない。不振の自動車・船舶輸出が代表的な例だ。

消費も緩やかではあるが回復傾向を見せている。民間消費は2.6%増加し、2011年(2.9%)以来6年ぶりの最高水準となった。新政権発足による消費心理改善効果に政府の補正予算を通じた財政執行が功を奏した。

◆後退した10-12月期

昨年末に近づくほど数値が良くない点は懸念される。10-12月期の成長率は前期比で0.2%減少した。四半期の成長率がマイナスとなったのはグローバル金融危機当時の2008年10-12月期(-3.3%)以来9年ぶりとなる。

10-12月期のマイナス成長は7-9月期(1.5%)の「サプライズ成長」の影響が大きかった。10月初めの最長10日間にのぼる秋夕(チュソク、中秋)連休を控え、9月末に消費を繰り上げたり輸出も押し込んだりした影響もあった。10-12月期の輸出は前期比で5.4%も減少した。チョン・ギュイル韓銀経済統計局長はこの日の記者会見で「昨年10-12月期の成長率だけを切り離して見れば全体を誤読するおそれがある」とし「堅実な成長は続いている」と説明した。

◆マイナス成長に懸念

とはいえ、専門家らは10-12月期のマイナス成長自体は不安な信号だと解釈している。過去にも一時的に景気が回復する「サプライズ成長」があったが、その後の四半期にマイナスになる事例は多くなかったという理由からだ。昨年成長を牽引した設備・建設投資が10-12月期から減少の兆しが見せている点から尋常でないという指摘だ。

政府と韓銀は今年も3%台の成長を期待しているが、実現するかどうかは未知数だ。回復の流れが10-12月期に止まったうえ、今年1-3月期の体感景気も良くない。特にウォン高、原油価格上昇、金利上昇など、いわゆる「新3高」現象で経営環境の悪化を懸念する現場の声が多い。建設投資の鈍化も避けられない。数年間の供給拡大で新規受注が減ったからだ。

さらに最低賃金の急激な引き上げ、非正規職の正規職転換などコスト上昇要因が重なり、実物景気の見通しも明るくない。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「所得主導成長など消費の側面の振興だけでは今年のマイナスの変数を克服するのが容易でない」とし「投資活性化のための規制緩和など政策的な努力が併行される必要がある」述べた。