韓経:現代自動車「新車7モデルで米国で名誉回復」

  • 2018年1月15日

現代自動車北米販売法人(HMA)のイ・ギョンス法人長(副社長)

年初から各社が米国市場攻略にドライブをかけている。米国の景気好調を成長の踏み台とするという戦略だ。現代自動車は昨年の販売不振を挽回するため今年だけで新車7モデルを発売する計画だ。サムスン電子は米国の家電工場を予定より繰り上げて稼動した。トランプ政権の保護貿易主義に先制対応しようとする側面もある。財界関係者は「米国でどのような成績を出すかにより今年の企業の業績が左右されるだろう」と話す。

現代自動車が今年世界の自動車市場の中心である米国で名誉回復に乗り出す。昨年販売台数が前年比10%以上減少したのに伴う市場の衝撃を早期に収拾するためだ。戦略車種の大挙投入と「在庫ゼロ」を通じ外形と内実という2匹のウサギを捕まえるのが核心だ。

現代自動車は14日、今年はスポーツ多目的車(SUV)の新型「サンタフェ」と「コナ」など7種の新車ラインナップを掲げ昨年の68万5555台より4.5%増えた71万6000台を販売するという計画を発表した。現代自動車北米販売法人(HMA)のイ・ギョンス法人長(副社長)は、「上半期のコナと下半期の新型サンタフェだけでなく、コナ電気自動車(EV)、次世代水素燃料電気自動車のネクソなどSUVモデルを大挙出すだろう」と話した。

ピックアップトラック市場進出も公式化した。イ法人長は「韓国本社にピックアップトラック生産も強力に要請した」と明らかにした。現代自動車は米ゼネラルモーターズ(GM)とフォードなどが先取りした中型・大型ピックアップトラックではなく、SUV基盤で荷物を積み込める小型モデルを出す計画だ。発売は2~3年後になる見通しだ。

現代自動車がSUVとピックアップトラックに力を注ぐのは現地消費者の需要に合わせられず米国市場で苦戦したと判断したためだ。現代自動車(ジェネシス含む)の米国販売68万5555台は前年より11.5%減った。起亜自動車の58万9668台まで合わせると前年より10.4%減少の127万5223台を販売するのにとどまった。市場シェアも7.4%に落ちた。昨年の米国自動車市場規模は前年比1.8%減ったがSUVとピックアップトラック市場は3.6%増えた。米国内販売台数上位15モデルのうち3分の2の10モデルがSUVまたはピックアップトラックだ。

現代自動車は2020年までにSUV8モデルを新たに発売するという中長期戦略も出した。8モデルは▽コナ▽コナEV▽サンタフェ完全変更▽ツーソン性能改造▽ネクソ▽LX2(中型級モデル)▽アクセント基盤QX(小型級モデル)▽JX(ラグジュアリー級)だ。全販売台数のうちSUVの割合を半分以上に引き上げるという計画だ。高級セダンのラインナップを強化するため来年にグレンジャー(IG部分変更モデル)も再び登板させる。

一時3.5カ月分に達した在庫を来年までに「ゼロ」にするという目標も提示した。過剰生産で在庫がたまり、無理な販売で新車と中古車価格がともに下落する悪循環の輪を絶つという説明だ。イ法人長は「韓国とアラバマ工場の生産量を調節し下半期から正常な在庫量を維持するようにする計画」と話した。年内に米ロサンゼルス郊外にある販売法人とアラバマ工場(生産法人)を統合し、販売、マーケティング、商品、サービスなど全部門の大々的な革新も断行する。

また、早ければ5月ごろに高級車ブランド「ジェネシス」の販売網を分離し独立させる予定だ。現代自動車関係者は「来年から米国市場でジェネシスの成長が目立つだろう」と自信を見せた。