世界1位ペイント会社代表「変わった眼識もつ韓国にR&D投資集中」

  • 2015年4月1日

アクゾノーベル特殊コーティング事業部代表のアルベルト・スリクタ氏

「韓国は世界のペイント業界をリードする市場です。韓国消費者は色彩にうるさく敏感で、彼らの反応はグローバル市場に少なくない影響を及ぼします」

アクゾノーベル特殊コーティング事業部のアルベルト・スリクタ(Alberto Slikta)代表は31日、「韓国はアジアの上位圏消費市場でありわれわれにとって大変重要な市場なので、積極的に攻略していく」と話した。韓国法人の規模はまだ大きくないが、韓国が最新技術やデザインに対する「テストマーケット」的な役割を果たしているだけに戦略的な意味が大きいという説明だ。

アクゾノーベルは創立300年を越える世界1位のペイントおよび化学会社だ。1646年に設立されたオランダのアクゾとスウェーデンのノーベルインダストリーが1994年に合併してアクゾノーベルになった。オックスフォード大学で化学を専攻していたマーガレット・サッチャー元英国首相を入社試験で落とした会社としても知られている。オランダ・アムステルダムに本社があり、世界約80カ国に進出している。

主力事業はペイントとコーティング、化学だ。Dulux、Cuprinol、Sicoなど建築用ペイントブランドを展開し、家電製品、船舶、スマートフォンのコーティング分野でもトップランナーだ。昨年の売上は146億ユーロを記録した。スリクタ代表はブラジルのサンパウロ大学と米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院を卒業した後、アクゾノーベルに入社して界面化学部などを経た。

アクゾノーベルは毎年、携帯電話や家電、自動車などさまざまな産業群に適用される「流行色」を発表しているが、今年は赤銅色にオレンジ色が加味された「Smooth Copper」を選定した。サムスン電子ギャラクシーALPHA(アルファ)とギャラクシーS6に同色が採用されている他、アップルもiPhone6やMacBookなどに適用している。スリクタ代表は「このようにして選んだ色を約70種類のカラー効果や金属など、さまざまな質感で表現する計画」と明らかにした。

スリクタ代表はアクゾノーベルの強みに「研究開発(R&D)投資」を挙げた。スリクタ代表は「全世界200カ所余りの工場と各国技術センターで先端科学が集約された研究活動を行っている」とし「韓国を革新の中心地に育成するため、安山工場の研究機能を大きく強化するなどR&D投資に集中する」と明らかにした。

韓国で開発された肌に触れるような「ソフトフィール」機能が加味された色は世界に逆輸出したというのが会社側の説明だ。韓国法人は1973年にサムスン化学工業として設立された後、2011年にアクゾノーベルに買収された。サムスン電子、LG電子、現代起亜車などに納品して昨年約4000億ウォン(約435億円)を売り上げた。アクゾノーベルは国内3位のペイント企業ノルペイントの持株会社ノルホールディングスと1980年にそれぞれ60%、40%の持分を投資して船舶用ペイント合併法人IPKを設立した。