韓経:韓国統一部長官「離散家族・軍事的緊張緩和も議論」…大統領に会談戦略直接報告

  • 2018年1月9日

韓国と北朝鮮は9日午前10時に板門店(パンムンジョム)で開かれる南北高官級会談で平昌(ピョンチャン)冬季五輪関連事項をまず議論する。2015年12月から25カ月ぶりに再開される当局間対話であるだけに離散家族対面や軍事問題を含めた南北関係全般についても意見を交わす見通しだ。南北会談を定例化したり北核問題まで扱うこともできるとの観測が出ている。

◇離散家族対面と軍事分野議論も

今回の会談で韓国側首席代表である統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は8日に政府ソウル庁舎への出勤途中で記者らと会い、「平昌五輪・パラリンピックへの北朝鮮の参加と関連して議論を集中する。南北関係改善を議論する過程で離散家族問題や軍事的緊張を緩和する問題をともに議論できるよう準備し努力する」と明らかにした。統一部のペク・テヒョン報道官もこの日「北朝鮮が平昌冬季五輪とパラリンピックに参加する問題を協議し南北関係改善に向けた相互関心事を議論する予定」と話した。続けて「南北関係改善の相互関心事項、特に昨年7月17日に提案した緊急性があるそうした部分が中心的に議論されると予想している」と述べた。

平昌五輪だけでなく昨年7月に韓国政府が北朝鮮側に提案した軍事当局会談と離散家族対面に向けた赤十字会談開催に対する議論が行われる可能性を示唆したものと分析される。

ペク報道官は、「次官主宰戦略企画団会議、長官主宰戦略会議など関係官庁間の緊密な協議を経て(会談戦略を)策定し、その後国家安全保障会議(NSC)常任委員会の協議を経て確定した。会談対策は統一部長官が大統領に直接報告した」と説明した。統一部は今回の会談結果により平昌五輪開幕まで実務協議体を設け後続措置を履行する予定だ。

◇北核問題扱うのか注目

文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日の南北対話と関連し、「対話の成功に向け友好国との協力、国際社会の幅広い支持が必要だ」と話した。文大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で新たに任命された大使に信任状を授与しながら「北朝鮮の挑発により韓半島(朝鮮半島)情勢が緊迫した状態で動いていているため韓半島の緊張を緩和するなどの情勢管理と北核問題解決に向けた外交的努力が非常に重要だ」としてこのように明らかにした。「平昌」を媒介に実現した南北対話を離散家族対面と軍事的緊張緩和などの南北関係改善、さらには北朝鮮の核問題解決の突破口とするという意志が込められた発言と分析される。

しかし南北が9日の会談で北朝鮮の核問題まで議論できるかは未知数だ。

ペク報道官は北核問題が議題に上がるかとの質問に「予断して話すのは適切ではなさそうだ」と言葉を控えた。哨戒艦襲撃に対する北朝鮮の謝罪問題が議論される可能性はあるかとの質問にも「会談を控えて会談状況や議題に対してここで話すのは適切でない」と線を引いた。

南北が関係改善に対し共感を形成するならば今後南北会談が定例化される可能性も提起される。会談代表団に統一部の長官と次官が同時に含まれ、会談準備過程に統一部を中心に関係官庁がすべて参加したのは南北会談の定例化を考慮した措置という分析だ。

今回の会談で南北双方が議論に実質的進展が見られれば、早期の軍事会談開催、2月の旧正月に離散家族対面行事開催問題と関連した実質的議論も実現の可能性がある。

趙長官も「あまりに重要な時期に開く会談で国民や国際社会の関心が多いだけに誠実にしっかり準備して会談に臨みたい。会談が今回だけで終わらないようしっかりやりたい」と覚悟を明らかにした。しかし会談で北朝鮮が韓米合同軍事演習の縮小や中断のような韓国側に受け入れ難い要求をすれば会談の雰囲気が冷え込む可能性も排除することはできない。