韓経:プーチン大統領の「一言」で…平昌五輪、最悪は回避

  • 2017年12月8日

来年2月に開幕を控えた2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪が「ロシア不参加」という大型の悪材料を回避した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がロシア選手の個人での資格出場を止めないと公言したためだ。これに伴い、平昌五輪を自身の五輪引退舞台と決めているショートトラックのヴィクトル・アン選手(韓国名アン・ヒョンス)など、相当数のロシア選手の競技を見ることができることになった。冬季スポーツ5大強国であるロシアの不参加により、ともすると「半分の大会」になるところだった平昌五輪組織委員会は安堵のため息をついた。だが、ロシアの平昌冬季パラリンピック参加が不透明で火種は残っている。

◇プーチン大統領「選手が望むなら止めない」

プーチン大統領は7日(韓国時間)、ロシアのある自動車工場を訪問し、職員の対話の中で「私たちはどんな封鎖も宣言せず、選手が望むならば彼らが個人の資格で平昌五輪に参加することを妨げないだろう」と強調した。プーチン大統領の発言はロシア選手団の平昌五輪出場を禁止した国際五輪委員会(IOC)の懲戒発表から1日後のものだ。

前日、IOCが執行委員会で2011年以来の様々なスポーツ大会で国家主導の元ドーピング結果を操作したロシアに重い懲戒を下した。ドーピング問題により史上初めて一国家の五輪出場が禁止された。厳しい薬品検査を通過した「クリーンな」ロシア選手だけが個人の資格で参加できるという条件が出された。出場する選手はロシアではなく「ロシア出身の五輪選手(OAR)」所属として出場する。金メダルを取ってもロシア国歌の代わりに「五輪賛歌」が鳴り響く。

プーチン大統領はIOC決定の前に「ロシア国旗を揚げることができないのは侮辱的」とし、大きく反発した。しかし、IOC発表後には国内外の世論を意識したように従来の態度から一歩後退した。IOCはロシアがIOCの懲戒要求を尊重し、問題なく遂行すれば平昌冬季オリンピック閉幕式の際にロシア国旗の使用を許容し、懲戒も撤回する可能性があるとして余地を残した。プーチン大統領はこれに応じ、自国選手の個人の資格出場を許容してIOCとの妥協点を見出したものと解釈できる。ロシア五輪委員会(ROC)は12日に五輪出場候補選手らとコーチ、個別種目協会代表などが参加する「五輪会議」を開き、最終決定を下す。

◇台風避けたが…パラリンピックは「暗雲」

個人の資格ではあるもののロシアを代表する選手たちが平昌に来れば大会のレベルを維持することができる。また、世界2位のアイスホッケーリーグであるロシア大陸間アイスホッケーリーグ(KHL)がボイコットの動きを止めてリーグ所属選手を平昌に派遣すれば大会の興行とTV中継権収入でも大きな損害を被ることはない見通しだ。

問題はパラリンピックだ。国際パラリンピック委員会(IPC)執行委員会は今月19日にロシアの2018平昌冬季パラリンピック出場の是非を投票で決めることにした。IPC執行委員会は委員長と副委員長、選手代表3人と選出職委員10人の合計15人で構成されている。ロシアの平昌パラリンピック参加許容の可能性は低いものと知られている。IPCはドーピングに関してIOCより強硬だ。昨年、ロシアが障がい者選手らに薬物を投与した事実が公開されるとIPCは2016リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を剥奪した。種目別国際競技団体判断に任せながら事実上五輪出場を許容したIOCと温度差を見せた。

ロシアが平昌パラリンピックから抜ければ興行に相当な打撃があるものと見通される。ロシアは2014年ソチ冬季パラリンピックで金メダル30個、銀メダル28個、銅メダル22個を獲得し総合優勝した。2位を記録したドイツ(金メダル9個、銀メダル5個、銅メダル1個)を大きく引き離した。IPCはロシアのパラリンピック参加を含む各種懸案を整理した後、今月22日に結果を公式発表する予定だ。