韓経:欧州モータースポーツを席巻した現代車…スポーツカー販売事業も本格化

  • 2017年11月24日

WRC今季最後の大会であるオーストラリアラリーでレースを繰り広げている現代車。

現代自動車がモータースポーツの本場である欧州で存在感を高め、スポーツカーの領土拡張に乗り出している。フォーミュラワン(F1)とあわせて世界二大カーレースである世界ラリー選手権(WRC)で歴代最高の成績を収めて、モータースポーツファンの脳裏に「現代」というブランドを強く焼き付けた。WRCは山岳地形、未舗装路区間を走る大会で、カーレースの「トライアスロン」とも呼ばれている。現代車はまた、レースの経験から築き上げた技術をベースに開発した高性能スポーツカー「i30 N TCR」でツーリングカー(サーキットで走る量産型スポーツカー)レースで2勝を収めて業界を驚かせた。

WRCは先週末、オーストラリアで今季最後となる第13戦で2017年のラリーシーズンを締めくくった。このラリーで現代車は、看板ドライバーのティエリー・ヌービル(ベルギー)が1位、ヘイデン・パッドン(ニュージーランド)が3位に入った。現代車ワールドラリーチームが収めた歴代最高の成績だ。

ヌービルは今季だけで4勝に輝き、2017WRCに参加したドライバーで最も多い優勝カップを手にすることになった。だが、シーズンチャンピオンは逃した。ヌービルは総合ポイント208点でMスポーツチームのセバスチャン・オジェ(フランス)に続きドライバー部門2位を記録した。

現代車ワールドラリーチームはMスポーツシームに続き2位を占めた。今季、総合優勝を目標にしていた現代には残念な結果だった。これを受けて現代車はドライバー戦力を補強した。最近、フォルクスワーゲンモータースポーツチーム出身のベテランドライバー、アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー)を迎えた。ミケルセンはオジェと共にフォルクスワーゲンの黄金時代を築いた立役者だ。ミケルセンは「現代車のi20クーペWRCラリーカーは完成度が高く、『ウィニングカー(winning car)』として遜色ない」とし「来季は必ず優勝してみせる」と意気込んだ。

2013年からWRCに参戦した現代車は、今季優勝のチャンスを手にした。昨年まで4年連続優勝していたフォルクスワーゲンが「ディーゼルゲート」の余波で撤退したためだ。だが、フォルクスワーゲンからMスポーツに移籍したドライバー部門チャンピオン4連覇の主人公オジェの壁は高かった。その上、シーズン序盤に事故などで脱落して順位で遅れを取ったようだ。

だが、4年間培ったチームワークで危機を克服した。ドライバーと車両、エンジニアが絶妙の呼吸で効率を引き上げた。看板ドライバーのヌービルとパッドン、ダニ・ソルド(スペイン)らも上位圏に何度も食い込み、チームに加点に貢献した。今季新たに投じられたWRCラリーカー「i20クーペ」の競争力も高かった。優れた性能で故障がほとんど発生せず、その耐久性も認められた。

チームワークを導いたのはWRCで専門分野が高いベテランのミシェル・ナンダン監督(フランス)だ。ナンダン監督は車両とドライバーを育て、新生チームだった現代車ワールドラリーチームを4年間でWRCで最も影響力のあるチームに成長させた。

現代車はラリーで収めた成果をベースに、スポーツカーの販売事業にも本格的に乗り出した。現代車が開発した「i30 N TCR」を来月から販売する。同車両は本格的なデビュー前に参加したツーリングカーレースでフォルクスワーゲンやホンダなどの強豪を抑えて優勝し、業界を驚かせた。現代車関係者は「先月の中国上海レースから計3回参加して優勝2回と5位1回の成果を挙げた」とし「初めてのレースから優勝して大きな反響を得た」と説明した。

TCRはツーリングカーレース大会の名前だ。TCRでは、世界各国のレーシングチームが完成されたレーシングカーを購入後、若干のチューニングを加えた「チューニングカー」を使って、その力を競う。この大会はチューニングカー販売で広報と収益を出すことができる実用的レースだ。