【取材手帳】またブランドを作るソウル市

  • 2015年4月6日

「今年末に発表する新規ブランドは、今後、誰が市長になってもソウルを対内外的に広く知らせることができる代表的なブランドにします」。

最近、ソウル市の関係者が記者に対して述べた言葉だ。ソウル市は都市ブランド3カ年基本計画樹立研究を先月発注した。現在のソウル市の公式ブランド「ハイソウル(Hi-Seoul)」に代わる新しいブランドを作るためだ。過去にどこかで聞いたことがある言葉だった。

13年前の2002年、当時の李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長はソウルのイメージを広報するとしてハイソウルというブランドを出した。2006年の呉世勲(オ・セフン)市長就任直後、ハイソウルのサブブランドを英語で表記した「アジアの魂(Soul of Asia)」が登場した。2009年には想像の動物「ヘチ」が出てきた。

朴元淳(パク・ウォンスン)市長は2011年10月の就任後、「希望ソウル」というスローガンを掲げた。公式ブランドではないが、市が作ったほとんどの広報パンフレットがハイソウルから希望ソウルに変わった。希望ソウルのスローガンは昨年の地方選挙直後、「一緒にソウル」に変更された。ソウル市象徴物条例によると、市が使用する公式ブランドは山・川・海で構成された徽章、ハイソウル、ヘチの3つだ。しかし希望ソウル、一緒にソウルなどのスローガンも一般市民にはもう一つのブランドとして認識されているのが実情だ。

乱立するソウルブランドを一つにする新しいブランドが必要だという市の主張も一理ある。米ニューヨークのブランドである「アイ・ラブ・ニューヨーク」が1975年に登場した後、世界に広く知られたように、ブランドはソウルの重要な資産となる可能性がある。しかし民選地方自治が施行された翌年の1996年以降、今まで平均4年間隔で新規ブランドが登場している。新しい市長が当選するたびにブランドを作ったのだ。最近開かれた市ブランド推進委員会に出席した専門家もこうした懸念を市に伝えたという。

過去20年間、新しいブランドが登場するたびに当時の市長はソウルの変わらない代表ブランドに育成すると強調した。今年末に登場する新規ブランドが果たして市の説明のように永久ブランドになるのか、「4年間」のブランドになるのか気になる。