韓経:【コラム】韓国人の士農工商DNA(2)

  • 2017年11月3日

国会議員は誰でも呼んで叱責し、検察は企業家なら殺人罪水準の求刑をするだけでなく、官僚は苦情した国民をこらしめては自分の業務をしていると感じる。教授集団さえパワハラ、表紙交代、盗作など不道徳な犯罪が尋常ではない。このような行動はそのまま模倣される。少しだけ優れた位置に上ると他人に対する人身冒とくと言葉の暴力が普通だ。非正規職、バイト、感情労働者、助教、インターン、後任、後輩などと呼ばれる人々なら誰もが経験したことだ。子どもまでいじめに慣れていく。

アイデンティティは民主共和国だが、地位が権力になり、腕章になり、特権になる「心理的階級社会」に他ならない。絡み合っている士農工商と官尊民卑こそ歴史的積弊だ。このような前近代性から抜け出すことができない限り、先進国への跳躍も、社会統合も期待できない。

欧州の貴族も税金をほぼ出さない特権層だった。代わりに、戦争が起きれば率先して命をかけて戦うことが義務とされていた。「ノブレス・オブリージュ」が重んじられ、社会を支える力になる。朝鮮世宗(セジョン)の時、設立(1440年)された英国イートン・カレッジは首相だけで21人を排出した名門中名門だ。1年間卒業生が250人程度だが、両次世界大戦の時戦死したイートン出身が2000人を超える。

韓国には統計上、所得上位10%は存在しても指導層、上流層の「率先垂範」の文化がない。お金は多いが、受け継ぐ精神の世界がないということだ。地位を奪い、踏んで上り、さらにむさぼることが横行するばかりだ。自主的な退場は見当たらない。バーナード・ショーは「自身をより恥じく思うほど、さらに尊敬される」と話した。指導層が尊敬されない社会は不幸だ。上の水が濁っているのに下の水がきれいになるわけがない。