韓経:中国に「3NO約束」で議論…青瓦台は「ゆっくりと効果現われるだろう」

  • 2017年11月1日

韓国と中国政府が31日に「韓中関係改善関連協議結果」を正式発表し高高度防衛ミサイル(THAAD)問題で冷え込んでいた両国関係は正常化に始動がかかったという評価が出ている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平中国国家主席が10~11日にベトナムのダナンで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で会談することにしたのも韓中関係を急いで復元しようという両首脳の強い意志が込められたものと解釈される。

◇韓中THAAD問題ひとまず目をつぶることに

協議結果によるとTHAAD問題は現水準で「封印」されたと評価できる。両国がTHAADに対する立場は違うがこれまで進められたことに対しては問題にしないと合意したという意味だと青瓦台(チョンワデ、大統領府)は説明した。北朝鮮の核危機が東アジア全体に広がる状況でいつになく両国間の協力が切実という判断が作用したという分析だ。

青瓦台高関係者は「『立場は立場で現実は現実』という認識を互いに共有した。互いに話すことは話し、関係改善に向けた確固とした意志を表明しようという次元から協議文が作られた」と話した。THAAD問題が封印されただけに韓中首脳会談でもTHAAD問題は議題に上らないだろうと青瓦台は伝えた。

前日に外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官が国会国政監査でも明らかにした「3NO」(THAAD追加配備をしない、米国のミサイル防衛(MD)体系に参加しない、韓米日軍事同盟に発展しない)の方針を中国が真摯に受け止めたと分析される。2015年のTHAAD配備と関連した中国側の懸念に当時韓国政府は米国とTHAAD配備を協議しないと公開的に否定しながら数カ月で言葉を変えた。青瓦台高位関係者は「最高位当局者の言葉を変えることで中国政府の信頼を失った側面もあった。3カ月間交渉をしながら韓国政府が信頼できる相手だという点を強調した」と伝えた。韓国政府は中国との協議を経て米国とも緊密に意見を交わしたという。

◇青瓦台「韓中間の雰囲気暖かくなるだろう」

協議文には中国側のTHAAD報復措置に対する遺憾表明や再発防止努力などは盛り込まれなかった。これは中国政府が公式に「政府次元の報復措置はない」という立場だったことと無関係ではない。韓流コンテンツを制限する限韓令(韓流制限令)などに対し中国政府は民間次元のことだと一線を引いてきた。そのため今回の協議により一瞬にして「THAAD以前」の状況に戻るのは容易ではないだろうとの観測もある。

両国はしかし協議文で「あらゆる分野の交流協力を正常な発展軌道に速やかに回復していくことで合意した」と指摘した。青瓦台関係者は「協議結果はゆっくりと効果が現れるとみている。韓中間の雰囲気が暖かくなるのを目に見えるように感じられるだろう」と予想した。

◇文大統領、APECで「談判」できるか

青瓦台の楽観的な見通しにも対立の火種は相変わらずだという指摘が出る。中国がTHAAD報復措置を解除しながら状況変化を理由に再び報復に出る可能性もあるためだ。日本と慰安婦問題で平行線をたどっているように中国との関係でTHAAD問題が解決されない外交変数として作用するだろうという懸念だ。中国に「3NO」を約束したことをめぐり今後国家安保問題で動ける幅を自ら狭めたのではないかとの批判も提起される。

これに伴い、APEC期間中に開かれる韓中首脳会談で文大統領が中国のTHAAD報復措置に対し大乗的な約束を引き出すか注目される。THAAD問題が事実上「臨時縫合」されただけに、より進展した首脳間の合意文を導出することも文大統領の課題だ。

■韓中協議文要約

韓国は中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)問題関連の立場と懸念を認識して韓国に配備されたTHAAD体系は第三国を狙わないこととし、中国の戦略的安保利益を害しないという点を明確にした。中国は国家安保を守るために韓国に配備されたTHAADに反対すると再び明言した。同時に中国は韓国が表明した立場に留意し、韓国が関連問題を適切に処理することを希望した。両国は軍事当局間のチャンネルを通じTHAAD関連問題について疎通することで合意した。

中国はミサイル防衛(MD)体系構築、THAAD追加配備、韓米日軍事協力などと関連して懸念を明らかにした。韓国はこれまで公開的に明らかにした関連立場を再び説明した。

両国は韓中間の交流協力強化が両国の共同利益に合致するということに共感し、あらゆる分野の交流協力を正常な発展軌道に速やかに回復させることで合意した。