韓経:ドルは上昇しているのに…対ウォンでドルが上がらない理由

  • 2017年10月31日

ウォン・ドル為替相場が今月に入り、1120~1140ウォンの狭いボックス圏内で騰落を繰り返している。ドル高を誘発する米国の「通貨緊縮」の動きにもかかわらず外国人投資家が韓国株と債券を買い続けドル高圧力を下げていると分析される。

30日のソウル外国為替市場で為替相場は前取引日より5.90ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1124.60ウォンで取り引きを終えた。ある都市銀行外為ディーラーは、「外国人投資家が有価証券市場と債券市場(場外)で株式(買い越し額2804億ウォン)と債券(438億ウォン)を一緒に買い越してドルの下落幅も大きくなった」とした。外国人投資家は今月に入り韓国の証券市場で7兆ウォン規模の株式と債券を買い越した。為替相場は秋夕(チュソク)連休直後の10日に1140ウォンを割り込んでから3週間近く1120~1140ウォンの範囲にとどまっている。

今年に入り国際外国為替市場で下落を繰り返してきたドルは先月中旬以降上昇傾向に持ち直した。ユーロなど主要6通貨と比べたドルの価値を示すドルインデックスは27日に94.916(ブルームバーグ集計)で先月8日に記録した年初来最低値(91.352)より4%近く上がった。この数値が上がったというのはドルの価値がそれだけ高くなったという意味だ。未来アセット大宇のパク・ヒチャン研究員は「米連邦準備制度理事会(FRB)が欧州中央銀行(ECB)より速いスピードで通貨緊縮に出るものと観測され、ドルに対しユーロが下落した結果」と話す。トランプ米大統領が推進する税制改編に力づけられ米国の景気回復に加速度がつくだろうという期待もドル高を後押しする要因のひとつに選ばれる。

専門家らは当分ウォン・ドル相場が急激なドル高を示す可能性は大きくないと予想している。世界的に株式、原材料などリスク資産の需要が増加している上に韓国の景気も好転しているためだ。SK証券のアン・ヨンジン研究員は「韓国銀行が明確な景気回復動向を根拠に来月基準金利を上げると予想され、ウォン高圧力も大きくなっている。北朝鮮リスクが高まらない限り年末までウォン・ドル相場は1100ウォン台初めから半ばにとどまるだろう」と予想した。