韓経:「人材投資の適期逃した韓国、自動運転技術で米国に20年の遅れ」(2)

  • 2017年10月30日

◇第4次産業プラットフォームの掌握に乗り出すグローバル企業

スマートファクトリー分野もやはり手付かずの代表的な未来産業のひとつだ。産業設備で得られる計測データをベースに設備健全性予測と管理(PHM)技術を開発中のユン・ビョンドン教授は「米ゼネラルエレクトリック(GE)、独シーメンスが『賢い工場』というプラットフォームを掌握するため激しく競争しているが韓国企業は工場で蓄積される『産業データ』の重要性を見落としている」と指摘した。

米国やドイツなど先進国との格差がますます広がる可能性が大きいというのがユン教授の警告だ。GEが建てた工場で半導体や自動車を作ると仮定すると、その工場で生産された精密データはGE側に蓄積され、蓄積されたデータを通じてGEは最適化された技術を出すだろうという話だ。ユン教授は「いまでもサムスン電子の半導体設備の80~90%はドイツ製や日本製。データ従属にあえば後でソリューション価格を上げる時に対応しにくくなる」と指摘した。

◇ドローン掲げる中国の浮上目立つ

第4次産業革命の波に乗り中国まで世界を制する先導企業を排出している。深セン市にあるドローン専門企業DJIもそのひとつだ。イ・ドンジュン教授は「DJIは技術、規模などすべての面で米国企業まで後発走者にしている。既存の中国企業では見られなかった製品と洗練された経営を見せ新たな中国の浮上を見せる象徴的企業だ」と話す。

DJIの従業員数は7000人程度だ。そのうち約1500人が研究開発人材だ。規模面で他の競合ドローン企業を圧倒する。イ教授は「電気モーターやジムボール設計のようなハードウェアだけでなく、センサー融合、制御アルゴリズムなど伝統的に米国や欧州が強いソフトウェア技術でもDJIが先行している」と分析した。カメラを使ってドローンの位置と周辺環境を正確に感知して飛行性能と安全性を向上させる高級技術も先制的に適用中だ。商用製品には開発費用などの問題で採用しにくい水準の技術だ。

◇AI技術「まだやってみる価値はある」

人工知能専門家たちは「人に対する投資」をおろそかにした代価を十分に払っていると診断した。イ・ギョンム教授は「ソフトウェア人材をあらかじめ確保していたなら韓国にも機会があったはずだがそうできなくて残念」とした。イ教授の専門分野はコンピュータビジョンと映像処理だ。テスラの自動運転車の心臓であるオートパイロットチームだけでもコンピュータビジョン専攻者が核心となっている。イ教授は「コンピュータビジョンは2012年にディープラーニング技術が出てきてから爆発的に成長している分野。だれが創意的なアイデアを出せるかの競争なので韓国もソフトウェア専門人材だけ十分に確保すればやってみる価値はある」とした。

チャン・ビョンタク教授も「投資や産業規模で見ればシリコンバレーに比べ韓国の水準は比較にならないがそれでも人工知能ソフトウェアはいまからでもしっかりと投資し支援すれば成果を出せる」と話した。ロボットプラットフォームに使われる人工知能の競争はまだまともに始まっていないということだ。チャン教授は「日本が『ペッパー』という認知ロボットを開発して商用化しロボットプラットフォーム分野でリードし始めた。韓国は追撃者の立場を免れないだろう」と警告した。