【社説】あらゆる困難に打ち勝ったサムスン電子と現代自動車の躍進

  • 2015年4月8日

サムスン電子が第1四半期に昨年第4四半期より11.53%増加となる5兆9000億ウォン(6468億円)の営業利益を上げた。見通しを10%近く上回るアーニングサプライズだ。現代・起亜自動車は先月米国で13万3790台を売り月間販売新記録を立てた。米国市場でのシェアも2月の7.7%から8.7%に上昇した。韓国代表企業が最悪の困難をかき分けて内外で勝利の知らせを伝えている。あちこちに悲観論が広がった状況のためこれら代表企業の善戦は喜ばしい限りだ。

サムスン電子と現代自動車が韓国経済で占める割合を考慮すれば決して個別企業だけの朗報ではない。サムスン電子は有価証券市場で占める割合が17%に達し、現代自動車、起亜自動車、現代モービスの現代自動車グループ3社が占める割合も7%前後だ。経済全般に及ぼす影響は大きい。昨年3.3%の成長にとどまった韓国経済は副首相がデフレに言及するほど最悪の状況に至っている。こうした状況でこれら2つの企業ですら悪化した業績を報告したならば今年1年もあふれる悲観論の中で打つ手もなく流れるところだった。

サムスン電子は携帯電話部門で高価格市場はアップルに、中低価格市場は中国企業などに奪われるかも知れないという危機論に包まれていた中だった。現代自動車は通常賃金判決など労使問題がいつ足を引っ張るかも知れない状況で韓国電力敷地に対する過剰投資議論にも苦しめられた。この厳しい瞬間にサムスン電子はギャラクシーS6の発売で、現代自動車は米国市場での善戦で逆転ホームランを打ったのだ。

もちろん第1四半期の成果に満足することではない。新たに選任された金融研究院長が「今年の経済成長率は2%台に下落する可能性も排除することはできない」と話すほど悲観的雰囲気が社会全般に広がっている。経済民主化というムチを振り回す政界が法人税引き上げなどでいつ攻勢をかけるかもわからない。第1四半期業績で見ればほとんどの企業が失望的なことこの上ない。4大グループを除けば事実上後退しているとの分析が出てくるほどだ。第2四半期には他の企業も業績好転に加わることを期待する。政府や政界が企業に「経済をする自由」だけ与えても決して不可能なことでない。