韓経:【コラム】政治新人ブーム、韓国ではなぜないのか(1)

  • 2017年10月20日

そうだと思っていたが、思ったよりはるかにひどい。欧州の若い指導者ブームに対する政界の無関心だ。15日、オーストリア総選挙で31歳世界最年少首相の誕生を予告した。第1党代表、セバスティアン・クルツは1986年生まれだ。韓国政治家たちはあえて知らないふりをする。既得権にいかなる役にも立たないから。メディアの関心も2日を続かなかった。

30~40代は指導者としては疑問符がつく年だ。覇気と野望を持つには十分な年だが、経験と年輪はどうしても足りない。王朝時代なら納得できるが、現代の選挙で30~40代が指導者に選ばれるのは破格中の破格だ。だが、フランスの有権者はナポレオン(執権当時40歳)より若い39歳のマクロンを選択した。ことし就任したアイルランドのレオ・バラッカー首相(38)、ベルギーのシャルル・ミシェル首相(41)も1970年代後半生まれだ。「而立」と「不惑」の現職大統領・首相が欧州ではすでに15人もいる。

英米圏ではすでに経験した。英国のブレア元首相・キャメロン前首相とカナダのトルドー首相は43~44歳に執権した。オバマは47歳で最強大国の大統領になった。先進国の若い指導者ブームが偶然の一致だろうか。韓国では政治新人ブームが見当たらない。社会進出が遅れ序列意識が強いうえに、新人に不利な選挙制度などが原因だろう。平均寿命80歳の時代に指導者の熟成過程は長くなるほかはない。有権者も総論では入れ替えを希望するが、投票所に行くと馴染みのある名前に票を投げる。

韓国内でも「若い人材」が脚光を浴びた時期があった。1971年、YS・DJは「40代旗手論」で台風の目になった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の慶煕(キョンヒ)大学同期であるカン・サムジェ元議員は33歳だった1985年、総選挙の時に競争者の封筒・プレゼント攻勢に対抗して自身の記号が書かれたマッチ15万個を配って当選した逸話もある。