韓経:【社説】「海外工場見て驚いた」という現代自動車元労組委員長の告白

  • 2017年10月19日

現代自動車労組設立を主導した元労組委員長が「潰れてみて初めて気付くだろう」という外部の批判を忠告としてありがたく受け止めなければならないと苦言を呈し話題だ。主人公は現代自動車労組委員長を務めたイ・サンボムさんだ。彼は2年前に現代自動車の海外工場を視察して感じた点をこのほどブログに報告書形式で上げ、凄絶な自己反省文も添えた。現代自動車労組と国内工場の素顔を公開的に批判したものだ。

ロシア工場は2011年に年間20万台規模で生産していたが、3組3交代で勤め2015年には100万台を生産する驚くべき記録を立てた点を明らかにした。驚いて数値を再確認するほどだったという。品質管理も厳格で「ロシア品質大賞」を5連覇するほどだった。「生産職の初任給は月110万ウォン、賞与金100%で韓国とは比較できないほど低かったが労働組合さえなかった」というのが要旨だ。彼は「賃金、生産性、品質、現地販売など、重要なすべての項目で海外工場が確実な比較優位ならどの経営者が国内に工場をもっと作ろうとするだろうか」と反問した。

中国北京工場訪問時も言葉が出ないほどだったと告白した。国内工場に比べ劣っているといえる指標は事実上ひとつもなかったということだ。こうした現実を度外視したまま雇用安定を保障しろと鉢巻きを巻いてスローガンばかり叫ぶことがどれだけむなしいことかわかったともした。彼は「現代自動車の賃金水準は内外合わせて最高水準なのに毎年少ないとストライキすれば世論が理解してくれるだろうか」と指摘したりもした。イさんは「こうした告白をすることは非常に苦しいが、私の良心の声であり懺悔の文だ」とし、今年末に退職する前に残しておきたい話だといった。

現代自動車に代表される韓国の自動車産業危機の裏には高費用低効率構造、そしてこれと不可分の関係である硬直的労使関係があるということは周知の事実だ。重要なのはこうした自己反省が初めて労組内部から出たという点だ。幸いではあるがそれだけ危機が深刻だという傍証でもある。