韓経:「定年保証も嫌だ」…韓国の大学から相次ぎ離れる若い教授(1)

  • 2017年10月12日

「頭(教授)から腰(ポスドク)、手足(大学院生と学部生)に至るまで、元気なところがひとつもない負傷病棟でしょう」。

ソウル大学のある30代教授が診断した韓国の大学の現住所だ。若い実力派が相次いで海外の大学へと離れていくという話だ。過度な雑務により研究力まで退歩するという自省に定年保障も断る姿だ。

ソウル大学が11日に明らかにしたところによると、マクロ経済分野で指折りのイ・ジェウォン経済学部教授(42)がこのほど米国バージニア大学へ移籍した。米国経済学会(AEA)選定の「若い経済学者賞」を受けた前途有望な頭脳の韓国脱出だ。2013年に米ラトガース大学からソウル大学に招聘されてからわずか4年ぶりのUターンでもある。

イ教授の同僚学者であるイ・ソクベ経済学部教授(46)も昨年米コロンビア大学へと離れた。彼もやはりミクロ計量経済学で世界的水準の研究成果を収め、韓国最高権威の「茶山若い経済学者賞」を受けた人材だ。

2011~2015年の5年間にソウル大学を離れた教授は65人に達する。直前5年の2006~2010年の46人から42%急増した。若い頭脳の流出はソウル大学だけのことではない。成均館(ソンギュングァン)大学グローバル経営大学院のキム・フェグァン教授(36)と建国(コングク)大学経済学科のソン・ギテ教授(38)もこのほどそれぞれ米国とオーストラリアの大学に籍を移した。外国人教授も同様だ。英ケンブリッジ大学からソウル大学にスカウトされたエリ・パク・ソレンスン自由専攻学部教授(38)は昨年香港中文大学を選択した。韓国人養子出身で2011年に故郷に錦を飾って5年ぶりに母国を離れる選択をした。

大学研究室で教授と大学院生の間をつなぐ「腰」であるポスドクたちの韓国脱出も目立つ。米サンフランシスコをさすらう韓国人ポスドクだけで500人を超えるという。

前途の長い若く実力のある学者が「定年保障」というニンジンも振り払って韓国を離れる理由は何だろうか。成果ではなく年功序列により報酬が決まり、学科間の仕切りにより望む研究をすることすらできない韓国の大学の硬直性が根本原因として挙げられる。垂直的で前近代的な位階秩序も少壮学者をうんざりさせる要因に挙げられる。研究以外の過度な業務もやはり省けない。