韓経:【社説】韓国の製造業がグーグル・テスラに勝つ機会はまだ残っている

  • 2017年10月10日

世界最大のIT企業グーグルが人工知能(AI)時代に対応してハードウェア強化に乗り出し注目を集めている。グーグルは4日の新製品公開行事でプレミアムスマートフォン「ピクセル2」、AIスピーカー「グーグルホーム」の新バージョン、バーチャルリアリティヘッドセット「デイドリーム」、高仕様ノートブック「ピクセルブック」などを大挙公開した。スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は「グーグルはAI、ソフトウェアとハードウェアを同時に推進する」と宣言した。グーグルの「両王手」が予想される。

電気自動車の「ユニコーン」テスラは普及型電気自動車「モデル3」の生産不振で製造技術に疑問符がついた。今年7-9月期の「モデル3」の生産は260台で、当初目標1500台の17%にとどまった。あらかじめ注文を受けた50万台を果たしてテスラが耐えられるか疑問だ。テスラのイーロン・マスクCEOが「生産地獄(production hell)に陥っている」と吐露したほどだ。

グーグルとテスラはソフトウェアで最上の競争力を備えても製造技術に飢えている。これは製造基盤なくして第4次産業革命時代を先導できないという点を強く示唆する。そうした点から製造強国である韓国にも十分に機会がある。生産技術競争力は原価と速度(柔軟性)、品質信頼性がカギだが、韓国の生産インフラはすでに検証されている。製造技術にAIとソフトウェアを組み合わせれば勝算はあるという話だ。

問題は原価競争力だ。生産性は低いが賃金だけ上がり単位労働費用が米国と日本を追い越すほどだ。その上第4次産業革命を妨げる規制もいくつも重なっている。電気自動車だけでもナビゲーションなど数多くのソフトウェアがグーグルマップ基盤だ。中国もグーグルのサービスは防いでもグーグルマップは許容するが、韓国ではできない。世界最高水準の製造インフラを持っていても規制と労働費用に足を引っ張られては未来はない。こうしたものを解くことが政府がすべきことだ。それでこそ革新成長も可能だ。