韓経:外国産に市場を奪われる「陶磁器韓国」

  • 2017年10月3日

韓国陶磁器産業が危機を迎えている。業界トップの韓国陶磁器社は工場を売却するなど状況が良くない。ヘンナム生活健康(旧ヘンナム磁器)は株式市場で取引停止となり、破産説が出たりもした。高価品市場では海外ブランドに、低価品市場では中国産にシェアを奪われている。消費者と市場の変化に対応できていないのも原因だ。「このままでは韓国産陶磁器の命脈が尽きる」という懸念も出ている。

◆外国産が増える韓国陶磁器市場

韓国国内の台所用品市場は5兆ウォン(約5000億円)台。このうち陶磁器食器市場は約5000億ウォンだ。ヘンナム生活健康や韓国陶磁器など主要陶磁器会社の業歴は70年を超える。しかし2000年代半ばから米国・欧州・中国など海外台所用品会社が韓国国内の陶磁器市場で急速にシェアを伸ばした。国内「ビッグ3」と呼ばれる韓国陶磁器・ヘンナム生活健康・ZEN韓国の3社は、5000億ウォン規模の陶磁器市場で昨年シェアが1000億ウォンにも達しなかった。「陶磁器宗主国」の韓国で外国産のシェアが80%を上回った。

韓国陶磁器とヘンナム生活健康の事情は良くない。インドネシアに大規模な工場があるZEN韓国とは違い、両社は2011年から売上高と営業利益が減少している。韓国陶磁器は忠清北道清州(チョンジュ)にボーンチャイナ(牛骨粉で作る陶磁器)工場2カ所、スーパーストロング(強度が高い陶磁器)工場1カ所を保有する。しかし実績が悪化すると、スーパーストロング工場の稼働を中断し、8月には陶磁器用粘土工場地を約200億ウォンで売却した。ヘンナム生活健康は先月15日、債権者が債務返済を要求して破産申請を出し、株式取引が停止になった。

◆市場・トレンド変化に対応できず

数年前から陶磁器をセットで購入する新婚夫婦が大幅に減った。少子化が進み、外食文化が広まっているからだ。食器消費パターンも安い製品を購入して使用し、時々買い換える方向に変わった。大型マートは中国産の低価品を多く販売している。陶磁器を好む消費者はポートメリーオン、コーレル、アルバート、ロイヤルコペンハーゲンなど海外製品を好む。英ブランドのデンビーの場合、過去5年間、本国を除いて売上増加幅が最も大きい国が韓国だった。

一方、韓国の会社はデパートから姿を消している。韓国陶磁器は昨年、ロッテ百貨店本店を最後にすべてのデパートから店舗を撤収した。業界関係者は「陶磁器会社は歴史があり、組織文化や経営方針も保守的」とし「いつも後手になって自ら危機を招いた」と述べた。

「内部の分裂」も原因に挙げられる。家族企業だった韓国陶磁器は2004年、家業継承過程で問題があり、創業者(故キム・ジョンホ氏)の四男キム・ソンス元研究室長が独立してZEN韓国を設立した。ヘンナム生活健康は陶磁器事業以外の分野に目を向けようとしたが、危機を迎えた。キム・ユソク元代表の就任後、太陽電池、ロボット掃除機、化粧品、医療機器など事業多角化にブレーキがかかって売却説が浮上し、結局、2015年にあるインターネット放送局に売却された。