韓国、素材・部品産業の競争力向上…過去最大260億ドル黒字

  • 2015年4月10日

代表的な「対日慢性赤字産業」だった韓国素材・部品産業が変化している。素材・部品の競争力が向上し、むしろ経常黒字を支えているという評価だ。大企業と中小・中堅企業の競争力が全体的に高まり、対中国輸出も急速に増えている。

産業通商資源部は今年1-3月期、素材・部品の輸出額が667億ドル、輸入額は407億ドルで260億ドル(約28兆ウォン)の貿易黒字となった9日、明らかにした。1-3月期の素材・部品貿易黒字、輸出規模では過去最大だ。素材・部品貿易は昨年初めて年間貿易黒字が1000億ドルに達した後、順調な流れを続けているというのが産業部の分析だ。昨年、韓国の素材・部品産業の黒字規模は1079億ドルと、全体貿易黒字(474億ドル)の2.3倍にのぼった。

特に今年1-3月期には電子部品(236億ドル)と一般機械部品(63億ドル)、電気機械部品(60億ドル)部門の輸出額がそれぞれ前年同期比で11.2%増、4.8%増、9.0%増となり、素材・部品の輸出増加を牽引した。

地域別には中国に全体輸出額の34.7%にあたる233億ドル分を輸出した。これは前年同期(219億ドル)比6.3%増。中国に次いで米国(68億ドル)への輸出が多かった。

これを受け、過去に韓国貿易の“アキレス腱”だった対日本素材・部品依存度も速いペースで低下している。日本から素材・部品を輸入し、韓国で加工した後、再び輸出するという過去の産業構造から抜け出しているということだ。全体素材・部品輸入額のうち日本から輸入した金額が占める割合の「対日素材・部品依存度」は2009年25.3%だったが、今年1-3月期は過去最低水準の17.1%に低下した。

日本や米国など先進国に全面的に依存してきた素材・部品産業が国家経済の一つの軸になったのは、大企業と中小・中堅企業がともに成長したからだ。サムスンやLGの世界的な地位を土台に、研究開発(R&D)を続けて自らの技術力を高めてきた中小・中堅企業も輸出の道を難なく開くことができた。

代表的な事例が家電製品用部品会社のセゴスだ。同社は冷蔵庫、オーブンなど収納型家電機器のドアを容易に開閉できるスライド部品の国産化に成功し、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ハイアールなどに納品している。昨年の輸出額は前年比56.1%増の1640万ドルだった。セゴスのキム・ジョンハ技術研究所長は「2012年の韓米自由貿易協定(FTA)発効で3.9%の関税が撤廃され、納品価格が低くなり、対米輸出額が急増した」と述べた。

セキュリティー装備会社のITXセキュリティ-も2012年に30億ウォンを投資し、高画質CCTVなどに使われる映像保存装置(MVR)を国内で初めて開発し、計600億ウォン(約66億円)分を輸出した。チョン・ウイソク副社長は「北米、南米、欧州など60カ国に輸出している」と述べた。