韓経:ハングル小説木版、日本宝石箱の材料に…明珠寺古版画博物館が実物公開

  • 2017年9月28日

19世紀に全羅北道全州(チョンジュ)で商業的出版のために制作された「坊刻本」ハングル小説木版5枚が日本に渡り、宝石箱の制作に使われていたことが分かった。

明珠寺古版画博物館のハン・ソンハク館長は27日、ソウル仁寺洞(インサドン)で記者懇談会を開き、上面と横面を沈清伝・三国志・蘇大成伝・楚漢伝などハングル小説木版5枚で飾った日本式宝石箱を公開した。宝石箱は横14.5センチ、縦8.5センチ、高さ7.0センチ。上面は蘇大成伝、横面は楚漢伝2枚、三国志1枚、沈清伝1枚で制作されている。このために木版は切断された。

ハン館長は「1カ月ほど前、日本を行き来する古美術品商人からこの宝石箱を買ったが、日帝強占期に日本人が作ったとみられる」とし「我々の文化財の受難をそのまま表している資料」と述べた。

坊刻本とは、朝鮮末期に民間で営利を目的に出版された本をいう。坊刻本ハングル小説は数多く残っているが木版は珍しい。

ハン館長は「今まで確認された坊刻本の木版は古版画博物館が所蔵する劉忠烈伝、三国志、沈清伝の3点だった」とし「楚漢伝と蘇大成伝の木版は今回初めて発見された」と説明した。また「坊刻本ハングル小説は少なくとも数千点の木版が残っていなければいけないが、実際に確認されたのは10余点」とし「こうした形態で毀損されたハングル木版はさらにあるはず」と強調した。

この日公開された木版を見たイ・テヨン全北大教授も「完板本(朝鮮王朝末期に全州で刊行された古代国文小説の木版本)木版500点ほどが6・25戦争(朝鮮戦争)当時に焼失したと伝えられるが、今日公開された日本の宝石箱は木版の一部が日本に流れたことを見せている」と述べた。

この日公開された遺物は来月27日から開かれる第8回原州(ウォンジュ)世界古版画文化祭特別展で展示される。