韓経:韓国企業、450キロ走る電気車バッテリーを世界初開発(2)

  • 2017年8月31日

◆自動車業界も驚いた技術力

イ室長は「初めてNCM811バッテリーを開発するといった時、完成車業界が成功の可能性に疑問を呈したのは事実」とし「サンプルを提出して安定性テストを通過しながら技術力を認められ、もう『信頼できる』という評価を受けた」と説明した。SKイノベーションは来年7-9月期から既に進行中であるプロジェクトにNCM811バッテリーを供給し始める。

SKイノベーションはダイムラーベンツグループと現代・起亜自動車電気車にバッテリーを供給している。NCM811バッテリーは増設中である瑞山(ソサン)バッテリー第2工場の新規生産ラインで本格的に生産される予定だ。彼は「電気車にNCM811バッテリーを搭載すれば、既存のNCM622より1回充電時100キロをさらに走ることができる」と説明した。韓国バッテリー業界は1回充電時、最大350キロを走行する程度の技術力だけを確保している。

彼は「走行距離はバッテリーセルのエネルギー密度も重要だが、モジュールやパックデザインも重要だ」としつつも「セル技術だけを考えると、2018年までに1回充電で500キロを走るという内部目標を十分に達成できるだろう」と話した。

SKイノベーションは今後もニッケルの比重を引き上げてエネルギー密度を高め、コバルトの比重を下げることで価格競争力を高めていく計画だ。ニッケルの含有量を90%まで引き上げたバッテリーも開発率が80%を上回っている。

SKイノベーションはグループ全体の経営革新哲学である「deep change(根本的変化)」の核心実践課題としてバッテリー事業の強化に出ている。このため、2020年までに新しい成長エンジンである電気車バッテリーと化学事業を中心に10兆ウォン(約9824億円)を投資する計画だ。グローバルバッテリー市場は電気車普及の拡大で昨年25GWh(ギガワット時)から2020年には110GWh、2025年には300~1000GWhへと超高速成長を続けていく見込みだ。SKイノベーションのキム・ジュン社長は5月、記者会見で「1.1GWh水準であるバッテリー生産量を2020年までに10GWhに増やす計画」としながら「世界市場シェアも2025年には30%を達成するだろう」と説明した。