韓経:韓国の自動通訳サービス技術が国際標準に採択

  • 2017年8月29日

韓国電子通信研究所(ETRI)の研究陣が頭にヘッドセットを着用し、向かい合って双方向自動通訳サービスを試演している。(写真=韓国電子通信研究所提供)

韓国が開発した同時自動通訳サービス技術が国際標準に採択された。アプリケーションさえ実行すればスマートフォンに触れる必要もなく自然に対話をする形で通訳サービスを利用でき、革新的だという評価を受けている。

韓国電子通信研究所(ETRI)によると、先月28日に仏パリで開かれた国際標準化機構(ISO)国際電気標準会議(IEC)合同技術委員会分科委員会議で、韓国が開発した「ゼロユーアイ(Zero UI)自動通訳技術」が国際標準として最終承認された。

この技術は、使用者がスマートフォンをポケットやハンドバッグに入れておき、ブルートゥースヘッドセットを通じて通訳が提供されるというものだ。使用者がウェアラブルヘッドセットを着用して話せば声がスマートフォンに伝えられ、通訳された内容が相手のスマートフォンのヘッドセットに転送される。キーボードに触れながらサービスを受ける従来の方式とは違い、今後はヘッドセットを使用するハンズフリー方式に変わると予想される。研究陣は「自動通訳サービスではもうタッチスクリーンのようなユーザーインタフェース(UI)が必要ないという意味でゼロUI技術と命名した」と説明した。

最近ディープラーニング技術が急速に発展し、自動通訳サービスが次々と登場している。しかし従来のサービスはスマートフォンに向かって話し、相手に通訳の結果を画面で見せたりスピーカーで聞かせる方式だったため、不便な点が多かった。不自然な対話になり、利用者の増加に限界があった。

ゼロUI自動通訳技術には「2チャンネル音声処理技術」と「バージイン(Barge-in)技術」という核心技術がある。2チャンネル音声処理とは使用者の音声を感知して入力するチャンネルを分離する技術。バージイン技術は合成音再生と音声認識を同時に可能にする技術だ。スマートフォンを見て内容を入力したり翻訳の結果を見る必要がないため、相手を見ながら自然な対話ができる。通訳が必要な言語を自動認識するため、話せばすぐに通訳を始める。相手の声が自分のマイクに入力されて誤動作したり騒々しい場所で使いにくい問題も解決した。

今回の研究は国家科学技術研究会が支援する「言語障壁のない国の実現に向けた自動通訳・翻訳産業競争力強化事業」の一環として行われた。技術を開発しながら核心の技術7件を国際標準特許として出願した。

自動通訳技術インターフェースが国際標準に選定されたことで市場の見通しも明るい。まずは来年2月に開催される平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)でこの技術が登場する見込みだ。キム・サンフンETRIプロジェクトリーダーは「今回の標準化技術を2018平昌冬季五輪で試して、海外市場拡大の可能性を確認したい」と述べた。

最近、国内情報技術(IT)の国際標準化が加速している。今年3月、映像コンテンツにリアル感を加えた4D実感映像を実現するエンジンが国際標準に指定された。ETRI研究陣が開発したこの技術は、4D映画館でリアル感ある映画観覧のために出る風、香り、照明のような実感効果データを実際の映像と連動して伝えるための技術。最近バーチャルリアリティー(VR)、拡張現実(AR)技術が注目される中、映画館や展示館などで需要が増えている。ETRIは映画をより簡単にリアルに再現できると説明した。