韓経:米国、FTA再協議時に「韓国版プラザ合意」圧迫の可能性も(1)

  • 2017年8月22日

韓米自由貿易協定(FTA)改正交渉を議論する最初の実務会議が22日にソウルで開かれる中、米国政府が「韓国版プラザ合意」を要求するかもしれないとの警告が出された。米国が貿易収支赤字を減らすため対米貿易で年間200億ドル以上の黒字を出している韓国に「ウォンの価値を切り上げよ」と圧迫するということだ。1985年のプラザ合意で米国が日本とドイツに通貨切り上げを圧迫し貫徹したようなことが韓米関係で再演されかねないという指摘だ。

中堅学者と新産業専門家が主軸になって設立した民間シンクタンク「FROM100」と韓国経済新聞社は17日にソウルの韓国生産性本部で「グローバル通商秩序変化と対応案討論会」を開いた。出席者は「FTA改正で関税を復活させたとしても貿易収支赤字を克服できないという点を米国政府もよくわかっているだろう」としながら、「結局為替相場問題に手を付ける可能性が高い」と話した。

◇「韓国版プラザ合意」を懸念

ソウル大学国際大学院のアン・ドックン教授は、「トランプ政権の通商政策と課題」という主題発表を通じ、「米国側は韓米FTA改正交渉テーブルで議論される分野意外に『アンダー・ザ・テーブル(非公式)』で韓国政府に非常に厳しい要求をするだろう」と話した。アン教授は「米国は日本とプラザ合意をした時と同じマインドを持っているようだ」とした。 プラザ合意は1985年9月22日に米英独仏日の主要5カ国の財相がニューヨークのプラザホテルで結んだ合意をいう。各国政府が外国為替市場介入を通じてでも日本円とドイツマルクの通貨価値上昇を誘導するというのが主内容だった。財政赤字と貿易赤字という「双子の赤字」に苦しめられた米国が自国の輸出競争力を高めるために主導した。合意締結から1週間で円は約8%、マルクは約7%切り上げられた。この合意後に米国は不況から脱出したが日本とドイツは景気低迷を体験した。

アン教授は「米国政府もFTA条項をいくら直したところで貿易収支赤字を改善できないということをわかっている。米国が北米自由貿易協定(NAFTA)再協議で為替問題を取り上げたことを注視しなければならない」と説明した。ムニューシン米財務長官はNAFTAに為替相場操作を防ぐための条項を入れられると明らかにしている。アン教授は「米国がNAFTA加盟国であるカナダとメキシコを押さえるために為替相場条項を入れようというのではないだろう」と話した。究極的に韓国、中国などがターゲットになる恐れがあるという意だ。