韓経:【社説】記念切手までが政治過剰に振り回される国、大韓民国

  • 2017年7月14日

郵政事業本部が一昨日、切手発行審議委員会を開き、「朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領誕生100周年記念切手発行」計画を取り消した。昨年5月に慶尚北道亀尾市(クミシ)の申請を受けて記念切手を発行することにした決定を1年4カ月後に翻したのだ。郵政事業本部が一度決めた記念切手発行計画を取り消したのは今回が初めてだ。「政権が交代したためコードを合わせている」ということ以外に説明のしようがない。

昨年の切手発行決定後、一部の現与党議員と市民団体は「問題が多い政治指導者を偶像化するのか」として取り消しを繰り返し要求してきた。政権交代直前の5月初めまで「合法的手続きに基づき決定しただけに再検討する理由はない」と述べていた郵政事業本部だ。しかし6月29日に突然、再審を決定したため、「政治の影響を受けている」という指摘があった。郵政事業本部は「切手発行決定の取り消し要求が多かった」と説明したが、こうした要求は前政権からあったという点で納得しがたい。

歴代大統領は誰であれ功過がある。朴正煕元大統領が抑圧的に政権を維持したという評価もあるが、産業化に大きな業績を残したという点に反論する声は少ない。もう韓国社会も陣営論理を離れて、国の発展に大きく寄与をしたのならそれを記念して尊重する慣例をつくるべき時期を迎えている。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領も4月に党の大統領選候補に選出された翌日、李承晩(イ・スンマン)・朴正熙元大統領の墓地を訪れ、「歴代大統領は功罪があったが、すべてが受け入れるべき我々の歴史だ」と述べた。こうした中、記念切手一つの発行をめぐり政権によって立場を変えるようでは、国民統合を実現することはできないだろう。