サムスン・LG電子、世界家電業界トップ争い

  • 2015年4月20日

世界家電市場が春秋戦国時代を迎えた。市場を支配する絶対強者はいない。1-5位企業がわずかな差でトップ争いをしている。2008年のグローバル金融危機で低迷していた家電市場が最近回復し、企業間の競争が激しくなっている。米国のワールプールとスウェーデンのエレクトロラックスはそれぞれM&A(企業の合併・買収)で規模を拡大し、家電市場の覇権を狙っている。これに対抗するサムスン電子とLG電子は今年、世界家電業界トップを目標にしている。

◆激化する世界1-5位企業のトップ争い

テレビを除いた冷蔵庫、洗濯機、エアコン、台所機器など家電業界(生活家電業界)の市場状況は複雑だ。昨年の売上高ではワールプールが21兆7500億ウォン(約2兆4000億円)でトップだ。次いでサムスン電子(17兆7300億ウォン)、独ボッシュ・シーメンス(16兆5700億ウォン)、LG電子(16兆1000億ウォン)、エレクトロラックス(13兆9300億ウォン)の順だ。ワールプールがリードし、サムスン電子、ボッシュ・シーメンス、LG電子が追う構図だ。エレクトロラックスはやや差がある。

しかし家電業界が見る実情は少し違う。まずワールプールは単一ブランドの売上高ではない。「ワールプールグループ」が率いるワールプール、メイタグ、キッチンエイドなど多様なブランドの売上高をすべて合わせた数字だ。ワールプールという単一ブランドの売上高では他のトップ圏企業とほとんど差がないというのが業界の分析だ。

サムスン電子の家電売上高にも“虚数”が含まれている。普通は家電に分類しない医療機器やプリンターがサムスン電子家電部門の売上高に含まれている。これを除けばサムスン電子の家電売上高は15兆ウォン前後に減るというのが業界の視点だ。結局、単一ブランド基準でみると、1-5位の企業の売上高はすべて14兆ー16兆ウォンで、激しく1位を争っているといえる。

◆サムスン・LGの家電トップは可能か

サムスン電子とLG電子は今年、世界家電業界1位を目標にしている。もちろん「単一ブランド基準」だ。しかし目標の達成は厳しい。まず世界家電市場には国ごとに“地域強者”が存在する。米国ではワールプールが、欧州ではエレクトロラックスが優勢だ。一つの企業が世界全体の支配力を持っていないため、特定国で従来の勢力を乗り越えるのは難しい。

さらに世界最大消費市場に浮上している中国では中国企業が有利だ。例えば世界エアコン市場トップのLG電子も中国エアコン市場ではその力や発揮できていない。

海外ライバル企業のM&Aによる規模拡大も変数だ。ワールプールは昨年、中国家電企業の合肥三洋とイタリア家電企業のインデシットを買収した。エレクトロラックスも昨年9月、米ゼネラルエレクトリック(GE)の家電事業部を買収し、相対的に弱かった米国市場に力を注いでいる。単一ブランドに関係なく合従連衡を通じて規模を拡大し、家電市場覇権競争をしている。特にエレクトロラックスは活動舞台を欧州から米国に広げている。グローバル家電業界では「ワールプールに次いで脅威なのがエレクトロラックス」という声が出ている。

サムスン電子とLG電子はこうした状況でプレミアム家電市場を注力すると同時に、地域特化商品を持続的に開発し、新興市場を蚕食する「ツートラック」戦略を使っている。ある業界関係者は「プレミアム家電市場の成長性が相対的に高い」とし「プレミアム製品の販売を増やせば売上高だけでなく利益も大きく増やすことができる」と述べた。