韓経:中国を横断して欧州まで…韓国貨物運送列車が走る

  • 2017年7月12日

中国大陸の横切って欧州まで韓国国内の貨物を配送する貸切貨物列車(ブロックトレイン)が今月、運行を開始する。ロシア・モンゴル・満州ではなく中国を横断してブロックトレインを欧州まで送るのは今回が初めてとなる。

物流業界などによると、韓国国土交通部と中国・カザフスタン政府は最近こうした新たな中国横断列車(TCR)運行に合意し、今月末に初めて運行することにした。昨年の韓進(ハンジン)海運破産後、海上運賃が上昇したため、政府と業界は代替手段の確保を急いできた。国土部の関係者は「物流輸送の99%以上を依存している海上航路に代わる新しい陸上手段を確保した」と説明した。

◆現代商船が総括…中国物流会社が運送実務

新たに導入されるTCRブロックトレインは仁川(インチョン)または釜山(プサン)港を出発した貨物を中国青島にまず集める。その後、成都まで移した後、ブロック(貸切区間)を編成して運送する構造だ。大型物流基地がある中国境界付近のカザフスタンのドストゥクでシベリア横断列車(TSR)路線に積み替えられた後、ポーランドまで無停車で運行する。

現代商船が総括し、中国現地物流代行会社のソジュン物流が中国、カザフスタン、ロシア、ポーランドなどユーラシア大陸鉄道駅関連の運送実務を引き受ける。今月末の試験運行以降、週3回運行する予定だ。現在、サムスン電子、LGエレクトロニクス、LGディスプレイ、現代グロービスなどが荷主として電子・自動車部品、冷蔵庫・エアコン・テレビなどの家電製品を中心に船積みを準備している。振動に大きな影響を受けない製品だ。

TCRブロックトレインが新設されたことで、国内企業は陸路物流輸送期間を現在より半分ほど短縮できると、専門家らは予想している。ソジュン物流によると、国内の港からポーランドまでの輸送費用は2TEU(長さ20フィートのコンテナ2ホン)あたり6500ドルほど。目標とする輸送期間は18-23日だ。通常28-35日かかる満州横断列車のブロックトレイン(7500ドル)より安く、運送期間は短い。シベリア横断列車のブロックトレインは30日以上かかる。ソジュン物流の関係者は「ブロック編成が難しいシベリア横断列車のブロックトレインなどは輸送期間が10-20日遅れるケースが発生し、発注企業のクレームが多かった」と説明した。

◆ユーラシア標準運送状の導入へ

問題は海上運送と比較した場合の競争力だ。韓国交通研究院によると、国内の港からポーランドのウッチに近いドイツのハンブルクまで海上運送費用は先月基準で2TEUあたり3800ドル。運送期間は35-40日だ。ブロックトレインと比較すると、時間は2倍ほどかかるが、費用は42%安い。ブロックトレインの構成要件である41両に合わせて貨物を毎回集めることができるかも課題だ。

国土部の関係者は「補助金などを通じてTCRブロックトレインの価格競争力を高めることを検討中」とし「ロシア、モンゴル、カザフスタンなどは安定した物量を確保する場合、追加で支援する考えがあると明らかにした」と説明した。中国は陸・海上インフラプロジェクトの「一帯一路」を推進中であり、交渉の余地があるというのが国土部の説明だ。

現代商船はTCRブロックトレイン早期定着案の準備を進めている。空コンテナの処理問題が代表的な例だ。ポーランドまでブロックトレインを送って帰ってくるコンテナに物量がなければ費用が急増し、事業構造が悪化する。現代商船は空コンテナをソジュン物流が低費用で扱えるよう船荷証券(through-bill)を発行することを検討している。該当コンテナの現地輸出または売却などを含めてだ。

国土部はTCRブロックトレインの積み替え遅延などを防ぐため、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)とともにユーラシア地域の標準運送状を用意することを推進中だ。国境を越えるたびにそれぞれ異なる運送状の書式・言語などを合わせる煩わしさを減らすためだ。貨物情報と税関・検疫システムを一部連係した「ユーラシア鉄道貨物統合情報システム」の構築も最近提案した。国土部は9月にタイのバンコクで開催される国連ESCAP後続会議でロシア、カザフスタン、モンゴルなどと共にこうした案について議論する方針だ。