韓経:【社説】ウォン安ドル高に転換…グローバル金融市場の変曲点か

  • 2017年7月11日

ウォン安ドル高のペースが尋常でない。3月27日に1ドル=1112.80ウォンだった為替レートは最近1ドル=1150ウォン前後と、およそ100日間に3.3%ほどウォン安ドル高が進んだ。特に米連邦準備制度理事会(FRB)が6月に政策金利を年1-1.25%へと韓国(1.25%)と同じ水準まで引き上げるなど本格的な上昇傾向に入った中、北朝鮮のミサイル挑発までが続き、さらに急激にウォン安ドル高が進む様相だ。

最近のウォン安ドル高が特に注目される理由は、多くの専門家が長期傾向として定着する可能性が高いとみているからだ。韓国国内の代表的な経済専門家で構成された韓経エコノミストクラブ会員を対象に行ったアンケート調査の結果、回答者の60%が下半期にウォン安ドル高が進むと予想した。うち半分は下半期に1ドル=1200ウォンに迫ると見込んでいる。

こうした見方の主な根拠は、米国に続き主要国の中央銀行が10年間持続してきた流動性パーティーを終える動きを次々と見せているところにある。イエレンFRB議長は利上げに続いて9月からの保有資産の縮小を既成事実化した。先週公開されたECB(欧州中央銀行)の6月の議事録も量的緩和縮小の余地を示唆した。米国やドイツなど主要国の債券収益率が最近急騰している理由だ。

世界経済2大軸の緊縮への転換はグローバル超低金利の終焉を意味する。グローバル資金は新興国から先進国へ、不動産と株式市場から安全資産に流れるしかない。李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行(韓銀)総裁の「金融市場の衝撃を排除することはできない」という発言や、長期的なウォン安ドル高の予想が出てくるのも、こうした背景のためだ。こうした過程が大きな衝撃なく進行するという見方もなくはない。しかし量的緩和自体が前例がないだけに、解消の過程で混乱が生じることも考えられる。我々が為替レートに注目するのもそのためだ。もしかするとグローバル金融市場が変曲点を迎えているのかもしれない。