韓経:日立が上陸…エレベーター激戦地になった韓国

  • 2017年7月5日

世界5位のエレベーター会社の日立が撤収から18年ぶりに韓国市場に再進出した。韓国内の超高層エレベーター市場が拡大しているという判断からだ。米国のオーチス、日本の三菱、ドイツのティッセンクルップなども相次いで韓国への投資を拡大し、韓国をめぐるグローバル企業の競争が激しくなっている。

◆「韓国への工場設立が目標」

投資銀行(IB)とエレベーター業界によると、日立製作所グループは先月22日、韓国法人の日立エレベーターコリアを新設した。資本金は43億2000万ウォン(約4億2500万円)で、本社はソウル道谷洞(トゴクトン)ケムコ良才(ヤンジェ)タワーにある。日立エレベーターは10月から本格的な国内営業に入る予定だ。

ソン・スンボン共同代表は「数年以内の工場設立を目標にしている」とし「世界超高層エレベーター市場の強者であるだけに進んだ技術力で勝負したい」と述べた。日立は三菱とともに日本国内トップ圏のエレベーター会社。世界最大市場の中国でシェア2位を占め、年間7万台以上を生産している。これは韓国の年間設置台数(4万3000台)を超える規模だ。先月、中国広州市のCTF金融センタービルに秒速21メートルの世界最高速エレベーターを設置し、世界を驚かせた。

エレベーター業界で日立と韓国の縁は今回が2回目となる。日立はLG産電と技術提携し、韓国超高層ビルに技術と製品を供給してきた。1970年代にソウル汝矣島(ヨイド)63ビルに国内に初めて超高層エレベーターを供給し、1980年代には三成洞(サムソンドン)貿易センターにエレベーターを設置した。1999年にLG産電のエレベーター事業部門がオーチスに売却され、韓国市場から撤収した。今回18年ぶりに再び韓国に独自進出する。

◆「韓国は魅力的な成長市場」

今年に入って世界エレベーター業界は韓国への投資を増やしている。世界1位のオーチスは9月、仁川松島(ソンド)で大規模な研究開発(R&D)センターと先端生産施設の着工に入る。オーチスは99年、LG産電のエレベーター事業部門を買収した後、従来の生産基地を中国に移し、国内では販売だけをしてきた。しかし韓国市場シェアで現代エレベーター(1位)に続いてティッセンクルップにも追い越され、生産基地の必要性を痛感したという分析だ。世界3位のティッセンクルップは昨年、忠清南道天安(チョナン)工場をスマート設備に変えるために100億ウォンを投資した。世界6位の三菱も2月、松島国際都市に300億ウォンを投資し、エレベーター製造および研究開発施設の工事を始めた。

グローバル企業が韓国市場に注目するのは、韓国が中国、インドに次ぐ大きな市場であるからだ。世界最大市場(中国)と隣接しているため輸出にも利点が多い。

業界の関係者は「都市の人口密度が高い韓国のエレベーター市場は毎年着実に成長すると予想される」とし「高齢化で低層ビルのエレベーター需要が増え、都市再開発が速いペースで進行するのも魅力的」と説明した。