韓経:【社説】北から剣突を食った南北単一チーム構成提案

  • 2017年6月27日

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先週末、茂朱(ムジュ)で行われた世界テコンドー選手権大会の開会式で平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)での南北単一チーム構成を提案した。文大統領は北朝鮮国際オリンピック委員会(IOC)関係者と北朝鮮テコンドー演武団が出席したこの日の行事で「1991年に初めて南北単一チームを構成して最高の成績を出した世界卓球選手権大会と世界青少年サッカー大会の光栄をまた見たい」と述べた。新政権発足後に初めて行われた南北スポーツ交流を来年2月の平昌冬季五輪単一チーム構成につなげようというメッセージだ。

文大統領は張雄(チャン・ウン)北朝鮮IOC委員に「多くの関心と協力をお願いする」とし「大韓民国政府も必要な努力をする」と伝えた。しかし北朝鮮側の反応は冷たかった。張雄委員は「スポーツに先立ち政治の地盤が固められなければいけない」とし「スポーツを政治と関連づければ非常に難しい」という訓戒のような表現もした。スポーツ交流拡大に先立ち対北朝鮮制裁や高高度防衛ミサイル(THAAD)のような障害から除去するべきだという意味と解釈できる。

スポーツ交流を南北関係改善の突破口にしようとする大統領の考えは十分に理解できる。2000年のシドニー五輪で南北の選手団が同時入場した後、9回の国際行事で南北が共同入場し、和解ムードが形成されたりもした。しかし今の状況はその当時とはかなり異なる。北朝鮮は2006年以降、核・ミサイル挑発を続けている。国連をはじめとする国際社会は対北朝鮮制裁を強めている。

こうした状況で政府が北朝鮮とのスポーツ交流を急ぎ過ぎているという印象は否めない。先週、都鍾煥(ド・ジョンファン)文化体育観光部長官は平昌五輪でアイスホッケー南北単一チームの構成を提案した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は張雄委員に京平サッカー(ソウル・平壌間サッカー)の再開を要請したりもした。あちこちで競争的に北朝鮮に交流を求愛するような格好だ。

こうした一方的な片思い式の対北朝鮮提案が南北関係の改善にどれほど役に立つのかは疑問だ。過去のような行き過ぎた低姿勢と焦りは北朝鮮に利用される可能性が高い。米国や国際社会の対北朝鮮制裁とずれが生じる可能性もある。なぜこれほど焦ってしようとするのか理解しがたい。