韓経:米国では拍手を受け、韓国では背を向けられる韓進ホテル事業

  • 2017年6月27日

韓進(ハンジン)グループが米ロサンゼルスに10億ドル(約1100億円)を投資して建設したホテル複合施設ウィルシャーグランドセンターが23日にオープンした。コンベンションセンターと先端事務室、そして高層部にインターコンチネンタルホテルが入った米西部の最高層ビルだ。約1700人の雇用と毎年1600万ドル以上の税収入をロサンゼルスにもたらすと予想されている。

趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進会長は開館式で「ソウル松ヒョン洞にもホテルをはじめ、韓国文化を世界に紹介する文化複合センターを建設しようとしたが、実現していないのが残念だ」と語った。韓進グループが景福宮(キョンボックン)付近の鍾路区(チョンノグ)松ヒョン洞敷地3万6642平方メートル(約1万1000坪)に複合文化施設と7つ星級の韓屋ホテルを建設する計画が各種規制と反対世論のために漂流している。

韓進グループの事例は良質の雇用を創出できない韓国社会の問題を如実に見せている。韓進はLAウィルシャーグランドセンター開発を始める1年前の2008年に松ヒョン洞の敷地を確保した。しかし学校近隣200メートル以内に火葬場、ガス貯蔵所、ホテルなどを建設できないよう規定した学校保健法が足かせになっている。一流ホテルを火葬場、ガス貯蔵所のような「教育有害施設」と定めた法規のため一歩も進めなかった。

2015年にかろうじて学校近隣のホテル建設を緩和する観光振興法が国会を通過した。今度は「特恵」問題を持ち出す政界と市民団体に韓進海運の法定管理などが重なり、事業の推進が難しかった。結局、韓進はホテルの建設を保留し、文化融合センターに方向を定めたが、事業の速度は期待ほどではない。ロサンゼルスでは市の支援を受けていくらでも可能なホテルの建設がソウルでは9年以上も漂流している。

青年が望む良質の雇用は製造業よりサービス業で多く創出される。韓銀によると、売上高10億ウォン(約1億円)あたりの雇用効果はサービス業が16.7人と、製造業(8.8人)の倍だ。製造分野の輸出大企業に圧力を加えても良い雇用が創出されるわけではない。国会で5年間止まっているサービス産業発展基本法案が通過すれば、2030年までに15万人以上の雇用が生じるというのが、韓国開発研究院(KDI)分析だ。