韓経:中国、科学技術論文で米国を上回る

  • 2017年6月14日

中国がコンピューター科学、数学・化学、材料科学、工学の4つの分野の論文で量・質ともに世界1位の米国を追い抜いたことが分かった。

日本経済新聞は13日、日本科学技術振興機構の調査結果を引用し、このように報道した。日本科学技術振興機構は2015年、他の論文に引用された回数を基準に上位10%の論文を選び、著者の国籍を分析した。米国は物理学科、環境・地球科学、基礎生命科学、臨床医学分野の論文で中国を上回った。

化学分野で2000年に3%未満だった中国人の論文シェアは2015年に30%を超えた。同じ期間、コンピューター科学の論文シェアも3%から21%に増えた。中国はスーパーコンピューター開発関連の論文では2013年から世界1位を維持している。

日本科学技術振興機構は、中国の科学技術論文数が増えて質が高まったのは、政府の積極的な科学技術投資と人材確保戦略の影響が大きいと分析した。中国政府が米国をはじめとする先進国で勉強した中国人科学者を自国に呼び戻す政策が功を奏したと説明した。

今年2月に米サンフランシスコで開催された人工知能(AI)関連の最大規模の国際学術会議(AAAI17)で異変があった。この会議で中国は投稿論文数で米国を上回った。論文採択でも米国と数件の差しかなかった。

その間、AI分野では米国科学技術界が独走してきた。論文基準で中国がAI分野の研究開発強国に浮上したという評価が出ている。米国と中国の共同論文発表は80件に達した。投稿論文が10件にもならず、採択論文も1件にすぎない韓国とは対照的だ。

何よりも中国科学技術界には優秀な研究者が多い点が強みだ。中国は米国に留学生を最も多く送り出している。そして留学生の80%以上が中国に戻る。2015年に中国に帰国した留学生は40万9000人にのぼった。米国大学院とポストドクターを経て研究者として基礎資質を備えた科学技術者も10万人を超える。中国の理工系大学の精華大では米スタンフォード大などで教授を務めて中国に戻ってきた科学者が多い。こうした人材が中国の大学や研究所にいて、米国と研究者ネットワークを持つ。

年齢も若い。50歳以下が優秀な論文を書いた研究者の半分を占める。中国の大学総長の年齢は60歳以下が90%だ。韓国の大学総長の平均年齢は60歳を超える。

中国の科学技術政策も寄与している。トウ小平時代から改革・開放とともに「科技興国」を掲げた。選択と集中の政策で有名だ。重点分野に研究費と研究人材を集中的に投入して短期間で世界トップレベルに引き上げる戦略だ。

官民を合わせた中国の研究開発投資額は2000年の50兆ウォンから2014年には380兆ウォン(約38兆円)に急増した。