韓経:【コラム】韓国新文化長官候補の歴史観、日本では?

  • 2017年6月12日

日本で歴史歪曲と妄言を主導してきたのは「膨張主義的民族史」を強調する右翼政治家だ。こうした政治家らは過去の侵略に対する反省ではなく「栄光の対外膨張」を当然視する。かつて「妄言製造機」と呼ばれた石原慎太郎元東京都知事のような人物が代表的な例だ。『「NO」と言える日本』のような著書で人気の石原元知事は「第2次世界大戦は(日本の)侵略でない。侵略と規定するのは自虐」と主張した。

靖国神社参拝を強行した小泉純一郎元首相、「創氏改名は朝鮮人が望んだこと」と発言した麻生太郎副総理、そして数日前に「(日本の戦争責任を認める)東京裁判史観の克服のためにも固定概念にとらわれるべきでない」と強弁した稲田朋美防衛相まで、根底にある膨張主義的な思考は同じだ。

韓国でも「膨張主義的歴史観」が問題になっているようだ。都鍾煥(ド・ジョンファン)文化体育観光部長官候補がいわゆる「偉大な古代史」を主張する「擬似歴史学」を追従しているという批判があった。単なる個人的な関心事を越え、都候補は議院活動期間に東北アジア歴史財団の「北東アジア歴史地図事業」の取り消しに率先した。

都候補は歴史学界が文献と考古学資料を証拠に通説としている楽浪郡平壌(ピョンヤン)説を「植民史観」だと攻撃した。国会に歴史学者を呼び、歴史学の基礎である「史料批判」も認めず魔女狩り式の攻勢も見せた。

妄言を繰り返す日本の右翼とアジア全域が韓民族の領土だったというような主張をする擬似歴史学信奉者は、客観的な根拠もなく「偉大な民族史」を強調し、膨張主義を叫ぶという点で軌を一にする。

もし日本が「任那日本府は『日本書紀』にあるため歴史的事実だ」と主張する人物を文部科学相に任命すればどうか。また、東北工程を主張する人物を中国政府が重用すればどうか。我々から正しい歴史観を備えてこそ、周辺国の歴史歪曲と妄言を批判できるのではないだろうか。

キム・ドンウク/東京特派員