韓経:10カ月ぶりに再逆転した韓米金利

  • 2017年5月26日

韓国の10年満期国債の利回りが10カ月ぶりに米国国債を上回った。韓国の景気が輸出増加などで明確な回復傾向を見せているのに対し、米国はトランプ大統領が弾劾の危機を迎え、景気浮揚への期待が弱まった結果だ。長期国債の利回りは一般的に各国の景気見通しと同じ方向に動く。

25日のソウル債券市場で10年国債の利回りは前日比0.023ポイント下落(債券価格上昇)した年2.246%となった。前日のニューヨーク債券市場の米国10年国債の利回り(年2.2458%)より0.0002ポイント高い。10年国債の利回りが米国国債を上回るのは昨年7月8日以来となる。今年に入って韓国の10年国債の利回りは0.172ポイント上昇したのに対し、米国の10年国債は0.1996ポイント下落した。

通常、満期10年以上の長期国債の利回りは債券市場参加者の未来の景気予測を反映する。韓国の利回りが米国を上回ったというのは、韓国の未来の景気は明るいと見る市場参加者がそれだけ増えたという意味と解釈される。

韓国国債の利回りは2015年9月、10年ぶりに米国国債を下回った後、昨年7月まで二転三転した。そして昨年下半期、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見通しとトランプ政権発足による物価上昇(インフレ)期待から米国債の利回りが急騰し、差が広がり始めた。昨年12月には両国間の差は0.4ポイントを超えた。

この差が狭まり始めたのは3月からだ。トランプ大統領が推進してきた「トランプケア(健康保険法)」立法が失敗し、大統領候補当時に公約した1兆ドル規模のインフラ投資と減税など景気浮揚策が順調に履行されるかどうかに対する疑いが強まったからだ。SK証券のキム・ドンウォン研究員は「今月に入ってトランプ大統領弾劾の可能性まで提起され、景気浮揚を通じたインフレ期待が弱まった」と述べた。1月に2%ポイントを超えた米国内期待インフレ率(BEI)は現在1.8%ポイント台となっている。

英日刊紙フィナンシャルタイムズは23日、「ゴールドマンサックス、JPモルガンなどグローバル投資銀行が米国債の利回りの年末予測値を相次いで下方調整している」とし「FRBの年内利上げ回数も当初の予想(2回)より少ない1回に終わる可能性も排除できない」と分析した。

韓国国債の利回りが米国国債より高い状況がいつまで続くかについて専門家の意見は分かれる。ハナ金融投資のイ・ミソン研究員は「トランプ大統領の具体的な景気浮揚策が提示されない限り、今のような状態が維持されるだろう」と述べた。一方、ユジン投資証券のシン・ドンス研究員は「FRBが2019年末までに金利を年3%まで引き上げると明らかにしただけに、米国市場の金利上昇が続くという見方に変わりはない」とし「近く韓米間の利回りが再逆転する可能性が高い」と語った。