韓経:【特別寄稿】韓米の新たなリーダーシップ、経済界から答え求めよ

  • 2017年5月15日

私は50年以上シティバンクで勤め半世紀を金融界で過ごした。特に1980年代には世界各地で開発途上国と債権銀行間の対外債務問題を解決し、国際金融外交分野で名声を積んできた。1990年に入ってからはアルゼンチン、ブラジル、ジャマイカ、メキシコなどと交渉した主債権銀行の諮問委員会を率いたりもした。

韓国との特別な縁もこの時始まった。1997~1998年に韓国が通貨危機で流動性問題を体験した時、私は支援交渉団代表として韓国の短期債権満期延長交渉を主導した。その過程で私は韓国国民に対し深い尊敬心を持つようになった。多くの国民が国を救うために「金製品集め」の行事に長い列を作った姿に大きな感動を受けた。

通貨危機が発生した1997年は金大中(キム・デジュン)氏が大統領に当選した歴史的な1年であり、当時われわれは韓国政府と短期対外債務について交渉していた。多くの外国銀行が金大統領の候補時代に国際通貨基金(IMF)の構造調整案と関連した発言で不安に思っていたが、金大統領とわれわれ外国銀行は相互に信頼を形成し構造調整を成功裏に進めることができた。

韓国は苦痛な改革を忍耐して推進し、世界市場はこれにこたえた。韓国経済はすぐに回復した。この経験を契機に2005年には韓米財界会議米国側委員長に就任した。

韓米財界会議は韓米両国の関係発展に寄与してきた。特に私が委員長だった時に韓米自由貿易協定(FTA)提案など主要な変化をもたらそうと多くの努力がなされた。2000年に韓米財界会議は全国経済人連合会と韓米両国間のFTAを共同で提案し、これを基に2006年に正式に韓米FTA交渉が始まった。2011年1月に韓米FTA履行法案が署名され、今年3月15日には韓米FTA5周年を記念する行事があったものと承知している。

多分多くの韓国人が観光であれ短期出張であれ米国訪問のためにビザが必須だった時期を記憶しているだろう。私が韓米財界会議米国側委員長だった時、全経連、駐韓米国商工会議所とともに米議会など主要機関に共同書簡を送るのをはじめ多くの努力を傾け韓国がビザ免除国に含まれるよう多様な努力をした。誇らしく考えるまた別の主要成果では韓国の対外兵器販売地位(FMS)格上げに寄与した部分だ。各界各層で官民がともに努力し2008年に成果につながった。過去を振り返ればこれまで多くの成果を達成できたのは全経連を中心に両国間の民間協力関係が長い間黙々とされてきたためだ。

最近FTAに対し風変わりな観点を持っている米国大統領が就任した。いま私たちは再び協力し韓米FTAが両国にどれだけ役立つのか、特に貿易だけでなく地政学的にも大きな恩恵になることを強調するために一緒に努力することを期待する。

現在韓国は北朝鮮の挑発など多くの懸案に直面していると承知している。しかし私の長い経験に照らしてみると、そして韓国国民に対する信頼などを総合してみると、韓国が再び強固に立ち上がるものと信じて疑わない。

ウィリアム・ローズ/前韓米財界会議委員長