韓経:訪米したロッテ会長、ハーシーと「チョコレート同盟」強化

  • 2017年5月1日

辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長が出国禁止措置の解除後、海外事業に力を注ぎ始めた。

ロッテグループの関係者は30日、「辛会長が29日、1週間の日程で米ニューヨークに向けて出国した」と明らかにした。辛会長はハーシーやIBMなど海外パートナーの関係者と会い、協力案について議論する予定だ。辛会長が1週間以上も海外出張をするのは昨年7月以来10カ月ぶり。

辛会長は検察のロッテグループ不正捜査などのため、昨年7-9月は出国禁止状態だった。同年11月に「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」関連の取り調べを受けてまた出国禁止対象に指定され、最近まで海外に出ることができなかった。裁判所が17日に在宅起訴して出国禁止措置は解除されたが、経営不正と贈賄に関する2件の裁判を受けなければならなかった。毎週2件の裁判の準備と法廷出席などで海外事業を現場で管理するのには限界があった。出国禁止解除直後に日本に3日間出張した辛会長は、5月初めの飛石連休期間に裁判日程がなかったため長期出張に入った。

辛会長は今回の出張でまずIBMのブルーノ・ディレオ上級副社長に会う。第4次産業革命に関連して両社の協力強化案を議論する予定だ。ロッテは昨年、韓国IBMと業務協約を結び、IBMの人工知能(AI)技術「ワトソン」を導入している。ショッピング業界で初めて「AIショッピングサポート」を今年末までに商用化する計画という。使用者のショッピングパターンを分析して代案を提示する革新的なサービスだ。ロッテ百貨店など流通系列会社を中心にこのサービスを導入することにした。

ハーシーのジョン・ビルブレー会長にも会う。両社間の協力をどう拡大するかが主な協議事項だ。ロッテは韓国と日本でハーシーチョコレートの輸入・販売を担当しているパートナー。合併法人を設立して中国で生産工場も運営中だ。中国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)報復が本格化した3月に生産中断命令を受けたロッテ上海フードコーポレーションのチョコレート工場の稼働再開についても話し合うと予想される。

グローバル投資銀行(IB)経営陣とのミーティングも予定されている。クレディ・スイス、JPモルガン、シティバンクなど主要IBと投資拡大案を議論する。辛会長の裁判とは別にM&A(企業の合併・買収)と資金調達、上場関連イシューが議論される可能性がある。持ち株会社転換に関連し、海外機関投資家の意見を聞いて状況を説明するのも辛会長が自らする予定だ。ロッテグループが円滑に持ち株会社に転換するためには海外機関投資家の「協力」が必須であるからだ。ロッテショッピングやロッテ製菓などグループ内の核心系列会社4社は26日、一斉に取締役会を開き、持ち株会社への転換のための分割・合併案を承認した。

ロッテが米国で展開している事業も点検するとみられる。ロッテは米国でAxiall社と年産100万トン規模のエタンクラッカー合弁事業をしている。年産70万トン規模のエチレングリコール(EG)工場も現地に建設中だ。2015年にはニューヨークパレスホテルを買収し、運営している。