韓経:「THAAD報復」に苦しむ現代・起亜車…「中国販売目標の下方修正が不可避」

  • 2017年4月24日

現代・起亜自動車が中国販売戦略を大幅に修正した。年初195万台に設定した年間中国販売目標を20%以上も縮小する見込みだ。ソナタおよびK5のプラグインハイブリッド車(PHEV)などエコカー発売時期も今年から来年に延期するという。その代わり小型SUVなど現地戦略6モデルを当初の計画より早く投入する。中国のいわゆる「THAAD(高高度防衛ミサイル)報復」で現地で販売台数が大幅に減少し、「軌道修正」を本格的に始めたと、業界はみている。

◆中国販売目標の現実化

現代・起亜車によると、中国現地合併法人の北京現代と東風悦達起亜が最近、年間販売目標を20%以上減らすことを検討している。年初、現代車は中国で125万台を、起亜車は70万台を販売するという目標を設定した。両社を合わせて計195万台だ。しかし最近、今年の販売目標を150万台水準に減らしたという。年間販売目標を20%以上縮小したのだ。昨年の中国販売台数(179万2022台)より16%以上も少ない。

現代・起亜車は中国現地生産工場の稼働率も一部調整する。生産能力に比べて予想販売台数が少ないとみているからだ。現在、現代車と起亜車の中国内の生産能力はそれぞれ135万台、89万台。工場を100%稼働する場合、224万台の車を生産できる。今年中に第5工場(重慶工場)まで稼働すれば、中国生産能力は255万台まで増える。産業研究院のイ・ハング研究委員は「在庫がさらに積もれば収益性が急激に悪化するため生産量を一部調節するしかない状況」という見方を示した。

現代・起亜車が中国内の生産・販売目標調整に入ったのは、販売不振が長期化する可能性があるという判断のためだ。現代車の関係者は「中国のTHAAD報復による販売不振が6カ月から最大1年以上続く可能性があるという見方が多く、対策を準備中」と述べた。現代・起亜車は先月、中国で前年同月比52.2%減の7万2032台を販売した。

◆SUVなど戦略モデルを早期投入

北京現代と東風悦達起亜の中国内エコカー発売時期も調整することにした。今年発売する計画だったソナタおよびK5のプラグインハイブリッド車の発売時点をすべて来年に延期した。当初はそれぞれ今年5月と9月に発売する計画だった。車に搭載するLG化学のバッテリーが中国政府の補助金支給対象から事実上除外されたことによる措置だ。業界の関係者は「昨年11月に中国政府が模範規準認証基準を大幅に引き上げ、LG化学が当分は模範規準認証を受けるのが難しくなった」とし「特にTHAAD報復のため、いつ認証を受けられるか不透明な状況」と話した。

現代・起亜車は中国市場で人気のSUVをはじめとする計6モデルを早期に発売し、販売台数を増やす計画だ。新型悦動に続き新型フォルテなどを含む小型車級4モデルとSUV2モデルを当初の計画より早く発売するという。ディーラーのインセンティブ(現金割引)を増やすことも検討する。

業界の関係者は「中国のTHAAD報復による自動車および部品企業の被害は予想以上に深刻」とし「政府レベルの対策が必要だ」と述べた。