韓経:【取材手帳】中国の反響がない韓国美術展

  • 2017年4月18日

「中国・北京で大韓民国芸術院美術展開催。韓中修交25周年および在中韓国文化院開院10周年記念」。

17日午前、文化体育観光部が送った報道資料を見て記者は一瞬戸惑った。「THAAD(高高度防衛ミサイル)問題で韓中関係が冷え込んでいるのに美術展が開かれるとは…」。純粋芸術分野でもソプラノのチョ・スミ氏、ピアニストのペク・ゴンウ氏の中国内単独公演が取り消しになり、バレリーナのキム・ジヨン氏の上海バレエ団協演招請もなくなった。にもかかわらず韓国を代表する画家17人の美術作品41点が展示されるとは驚くしかなかった。

もう一度内容を確認した。意外にも展示空間が北京市内の有名なギャラリーや文化空間ではなく「在中韓国文化院」だった。在中韓国大使館の所属機関であり韓国の作家の作品だけが展示されるため可能だったということだ。今回の行事が「THAADの飛び火」を避けることができた理由だ。

大韓民国芸術院事務局と在中韓国文化院は当初、中国側と両国美術品交流展を推進した。在中韓国文化院の関係者は「昨年12月、在韓中国文化院と交流展開催の議論を進め、必要な資料を伝えたが、その後、返信を受けることができなかった」と話した。芸術院事務局の関係者は「今年に入ってTHAAD問題で両国関係がふさがり、交流展の話がなくなった」と説明した。

文化体育観光部は韓国の作品だけを展示する行事でも両国文化交流・協力の場になると意味づけした。果たしてそうだろうか。中国芸術界の関係者や文化愛好家、一般市民が北京の韓国公館(在中韓国文化院)に入ってくるのか疑問を感じる。「中国政府の関係者が監視の目でその入り口を眺めていないだろうか」と思ったりもする。

芸術院の難しい立場を理解できないわけではない。しかしこの程度の事情なら、両国の関係が改善されるまで行事の日程を延期するのがよいのではないだろうか。展示会場に中国の人は訪れず、我々の同胞だけが行き来すれば、両国の文化交流に寄与するだろうか。「韓中修交25周年記念」という行事の趣旨は薄れるしかない。

ヤン・ビョンフン/文化部記者