韓経:「日本のペッパーより4歳年上のフューロ…平昌で通訳ロボットデビュー」

  • 2017年4月5日

米サンノゼ空港で、利用客がフューチャーロボット「フューロ(FURO)」で情報を調べている。(フューチャーロボット提供)

世界で最も有名な人型サービスロボットは日本のソフトバンクが開発する「ペッパー(Pepper)」だ。このロボットは2014年に試作品が登場した。これより4年も前の2010年、似た製品を出したベンチャー企業がある。世界の革新の中心、米シリコンバレーに入る関門のサンノゼ空港で乗客を案内するロボットも同社の製品だ。韓国のロボット企業フューチャーロボットだ。

フューチャーロボットのソン・セギョン代表は「人工知能(AI)時代がくれば人がタッチでなく音声で機器に命令することになるだろう」とし「人と疎通するのに最も適した人型ロボット市場が爆発的に拡大するはず」と述べた。

ソン代表はKAIST(韓国科学技術院)でロボット工学の博士課程を終えた後、サムスン電子で長く勤務した。LCD(液晶表示装置)生産用ロボットを開発し、戦略企画室で新事業を準備した。2000年代後半になるとモバイル時代を迎えることになった。他のスタートアップ(新生ベンチャー企業)がモバイル時代への適応について考える時、ソン代表はその後に何がくるかを考えた。「スマートフォンは人間が一方的に命令する道具だが、私はその後に必ず人間と互いに疎通する機器が誕生すると考えた。人間が最も楽に疎通できるのは『人間のようなもの』だ。それで人型ロボットを開発する会社を創業した」。

フューチャーロボットの「フューロ(FURO)」には顔がある。画面に登場した人の顔が使用者と目を合わせて口を動かす。胸の部分には大きな画面がある。この画面はもともとタッチ基盤で作動していたが、最近は音声認識AI技術が発展し、今では音声でも作動可能だ。

ロボットという「本体」とともに同社の核心技術は独自の駆動システム(OS)だ。銀行のウェブページでも、空港の案内システムでも、フューチャーロボットのOSに載せればそれに合うロボットになる。ソン代表は「サービスロボットの役割は使用者をサービスまで最も楽につなぐこと」とし「いくつかのサービスに適用可能にするのなら、どこでも互換可能なOSが必須」と説明した。フューチャーロボットのロボットはサンノゼ空港のほかにも、中国の銀行などさまざまなところで使用されている。ソウル蚕室(チャムシル)ロッテワールドの韓国料理店「大長今(テジャングム)」ではフューロが客を迎える。

最近はAIとロボットの融合が注目され、フューチャーロボットも多くのラブコールを受けている。今年のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)ではSKテレコムのAIエンジンを搭載したロボットを展示した。2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)ではハンコムが開発した通訳AIエンジンを搭載し、フューロが通訳もする予定だ。

しかしソン代表は韓国でロボット事業をするのは非常に難しいと指摘した。「日本のペッパーは我々よりかなり遅く登場したが、政府が目標を設定していろいろなところに適用し、全国的にロボットブームを起こした。結果的にビッグデータを迅速に集めている。韓国は第4次産業革命時代にロボットに対する準備が不足している。ベンチャー投資家も回収が長くかかるハードウェア企業には投資しなくなる。このままでは日本やドイツはもちろん、中国よりも遅れるのではないか心配だ」。