【社説】ボルボ買収で生かした中国の先進国追撃の戦略

  • 2015年5月4日

ボルボが2010年、中国の浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディング)に買収された後、中国市場での急成長を踏み台に復活しているというニュースだ。2009年に33万4500台だった自動車販売が2010年は37万3525台、昨年には46万6000台まで増えた。特に中国は昨年、ボルボ車生産量の17.4%を占めてスウェーデン(13.2%)を抜いたことが分かった。

ボルボが復活した要因は2つだ。1つ目は吉利の全幅的な投資だ。ボルボを買収した後、5年間研究開発だけで120億ドル(約12兆8000億ウォン)ほどを注ぎ込んだという。2つ目はボルボの独立的経営の保障だ。吉利とボルボは研究と生産で協力するものの、ブランドイメージを別々に管理するといういわゆる「ツートラック戦略」を推進してきた。かつて双龍(サンヨン)自動車を買収してあきらめた上海自動車とはまた違う中国自動車メーカーの姿だ。

ボルボの復活と同じぐらい注目されるのは、中国製ボルボが初めて今月中に米国輸出を控えており米国内の工場敷地も物色中だという事実だ。中国の自動車メーカーらが恐ろしい勢いで上がってきていることを見せる良い例だ。今年1-3月期に中国市場で現代(ヒョンデ)自動車の販売量が1年前より減ったのも現地企業などの激しい攻勢のせいだという分析で見れば、韓国企業としては鋭意注視するほかはない。

先進国企業を買収して一挙に選抜者地位にのぼるという中国の戦略でサンドイッチの立場にある韓国企業としてはお尻に火がつく状況となった。韓国内の自動車業界だけでなく全産業で非常に注目する部分だ。