韓経:【寄稿】安全な社会のための3つの習慣=韓国

  • 2017年2月22日

昨年9月、釜山(プサン)のトンネルで23人の園児を乗せた幼稚園バスが雨で濡れた道路でスリップし、横転した。多くの園児が乗っていただけに人命被害が心配されたが、数人がかすり傷を負った程度でみんな無事だった。園児を守ったのは安全ベルトだった。安全ベルトの着用だけで死亡の危険が最大12倍減るというから、ちょっとした習慣が安全にどれほど重要であるかが分かる。間違った習慣で危険に直面する場合もある。2015年9月の釣り船沈没事故当時、乗客がライフジャケットを着用せず大きな人命被害につながったのが代表的な例だ。わずらわしいという理由でライフジャケットを着用しない間違った習慣が大きな事故に結びついたのだ。

習慣は正しにくく、時には社会的な問題を引き起こすほど波及効果も大きい。国民の安全習慣は安全意識につながり、社会の安全を担保する根幹となる。韓国社会の安全意識はどれほどの水準だろうか。

経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国のうち法秩序レベル25位、国民の安全意識レベル50.6点と、韓国社会の安全意識の成績表は非常に低い水準であり、「安全な大韓民国」に進むうえで障害となっている。その間、政府は安全革新のためのマスタープランを用意する一方、各種不合理な安全制度を改善してきた。また「国家安全大診断」を実施し、隠れた危険要素を見つけて改善している。にもかかわらず韓国の事故死亡率(10.4%)がOECDの平均(6.3%)と比べて依然として高いのは、韓国社会の安全意識水準と無関係ではない。

高いレベルの安全を確保するためには政府の努力も重要だが、国民が自ら日常生活の中で安全を習慣化する必要がある。安全守則を遵守する生活方式を通じて安全が日常化すれば、意識が変わり、社会が変わる。韓国社会の安全文化定着のために容易に安全を実践して習慣化できる点検と教育、申告を通じた安全文化運動を提案したい。

一つ目、日常生活で見つけた危険を申告することだ。路上のマンホールのふたがないなど他人にも危険である点を発見すれば、直ちにスマートフォンの「危険通報アプリ」を利用して知らせれば大きく役立つ。

二つ目、生活の中で安全守則を知って守ることだ。国民安全処ホームページで提供する年齢帯別安全教育コンテンツを活用して安全守則を身につけておけば、もし事故が発生しても適切に対応できるだろう。

三つ目、たこ足配線、ガスの元栓など自分の周囲の危険要因を自ら確認するなど、安全点検を生活化することだ。家庭と学校、職場単位で安全点検チェックリストを作り、周期的に点検する習慣をつけることを勧める。

新年を迎えて多くの人は読書や運動など良い習慣に関する目標を定めて努力することを決心したはずだ。そこに「安全文化運動実践」を目標として追加するのはどうだろうか。小さな努力で自分と家族の安全を守り、人の尊い命を守ることができるのなら、新年の目標として十分に価値のあることではないだろうか。

朴仁鎔(パク・インヨン)国民安全処長官