韓経:ギャラクシーS8、中国バッテリー使用しない

  • 2017年2月3日

サムスン電子が新しいプレミアム戦略フォン「ギャラクシーS8」のバッテリー供給企業を変更した。ギャラクシーノート7のバッテリー発火事故を起こした中国ATL社の代わりに日本企業の製品を採用する。

関連業界によると、サムスン電子は4月に発売するギャラクシーS8のリチウムポリマーバッテリーの供給をサムスンSDIと村田製作所から受けることにした。村田製作所は昨年6月にソニーのバッテリー事業を買収した企業。昨年7兆ウォン(約7000億円)の損失を出したギャラクシーノート7の発火事態以降、サムスン電子のバッテリー協力会社が中国企業から日本企業に変わることになった。

業界はサムスン電子がバッテリー企業を変更したことについて、生産中断事態にまで発展したギャラクシーノート7の発火事故が大きな影響を及ぼしたとみている。サムスン電子はギャラクシーノート7の発火の原因はバッテリーの欠陥だったと先月23日、発表した。当時サムスンはATLのバッテリーが異常な融着突起物、絶縁テープの未付着、薄い分離膜などのため発火を起こしたと分析した。

一部ではLG化学のバッテリーがギャラクシーS8に搭載される可能性が提起されたが、事実でないことが確認された。サムスン電子の関係者は「品質が良い企業ならどこからでも部品の供給を受けるという立場に変わりはないが、LG化学のバッテリーが今すぐギャラクシーS8に入るのではない」と説明した。

サムスン電子がバッテリー供給企業を変更したことで、世界小型バッテリー市場にも地殻変動が生じる見込みだ。世界小型バッテリー市場でサムスンSDIは約25%のシェアを占め、LG化学、パナソニック、ATLなどが後に続く。

しかし最新スマートフォンに拡大適用されている一体型バッテリー(リチウムポリマーバッテリー)分野ではATLの勢いが目立つ。ATLは世界最大のリチウムポリマーバッテリー生産企業。アップルiPhone7にもバッテリーを供給している。

サムスンSDIはサムスン電子が分離型バッテリーにこだわったことで、一体型バッテリー分野に遅れて参入した。サムスンSDIも実績発表を通じて「中国企業がこの数年間、ポリマー電池に集中し、韓国が競争優位を確保できなかった状態」と認めた。

ギャラクシーS8の成敗によっては状況が変わることもある。業界はギャラクシーS8に入るサムスンSDIのポリマーバッテリー供給比率が増えるとみている。ギャラクシーS8の全体数量のうちサムスンSDIと村田製作所は8対2の割合で製品を納品するという。問題になったギャラクシーノート7のバッテリーはサムスンSDIの製品が7割、中国ATLの製品が3割だった。

ATL、LISHENなど中国企業の追撃を受ける日本企業が再飛躍するかどうかも関心事だ。不振に陥ったソニーは昨年、バッテリー事業部門を部品企業の村田製作所に売却した。ソニーはパソコンや携帯電話などに使用されるリチウムイオンバッテリーを世界で初めて商品化したが、アップル、サムスン電子などに背を向けられ厳しい状況を迎えていた。業界の関係者は「韓日中企業のバッテリー競争がさらに激しくなると予想される」と述べた。