韓経:中国の加工貿易制限で…韓国素材・部品輸出に「赤信号」

  • 2017年1月17日

韓国の輸出の半分を占める素材・部品輸出が昨年5%近く減少した。最大輸出市場の中国が加工貿易制限政策を拡大した影響が大きかった。中国がTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備などを理由に加工貿易制限品目を半導体・ディスプレーなどに増やせば、3年ぶりの輸出プラス転換が難しくなるという分析も出ている。

◆対中国輸出が大きく減少

産業通商資源部は16日、昨年の素材・部品輸出が2519億ドルと、前年比4.8%減少したと発表した。2013年3.8%増、2014年4.5%増と増加傾向だった素材・部品輸出は2015年にマイナス4.1%に落ち込み、昨年まで2年連続の減少となった。

韓国の輸出全体で素材・部品の比率は50.8%。半導体・ディスプレー・プラスチック・繊維など韓国の代表的な輸出品目が素材・部品分野に属する。特に昨年の対中国素材・部品輸出は827ドルと、2015年(935億ドル)に比べて108億ドル減り、減少幅が11.5%となった。

産業部の関係者は「中国の加工貿易制限政策が素材・部品の輸出減少を主導した」と説明した。加工貿易とは外国から素材・部品・原材料などを輸入して加工または組み立てた後、製品を再輸出する貿易方式をいう。

中国は1980-90年代、政府レベルで加工貿易を奨励した。中国企業の技術力が低く人件費は安かったため、加工貿易が輸出を増やす事実上の唯一の方法だった。しかし1999年に初めて加工貿易関連製品を「許容」「制限」「禁止」の3つに分類して管理し始めた。単純加工貿易よりも内需高付加価値産業を育成するための措置だった。

中国政府は2004年に加工貿易禁止341品目を指定した。2014年の加工貿易政策改正案に入った禁止品目は、10年前に比べ5倍以上も増えた1871品目となった。肥料・中古機械など単純製品に限定された禁止品目はその間、鉄鋼製品・化学工業品・希土類(レアアース)にまで範囲が広まった。

◆輸出品目の多角化を

しかし韓国企業の中国輸出は依然として中間財が中心だ。対中国輸出で加工貿易の比率は2013年47.6%、2014年51.9%、2015年49.6%と大きな変化はない。中国が加工貿易禁止品目を韓国の主力輸出品にまで拡大すれば対中国輸出が大幅に減少すると懸念される理由だ。

チョン・ヨンチャン現代経済研究院研究員は「例えば中国政府が半導体を加工貿易制限品目に指定すれば、韓国の輸出は大きな打撃を受けるだろう」とし「サムスン電子などが中国に半導体工場を置いているが、そこですべての部品を生産するのではなく、核心の部品は韓国から輸入するため」と説明した。続いて「通商摩擦に対応して消費財など製品を中心に輸出品目を多角化し、中国に対するインフラ投資も増やさなければいけない」と強調した。