韓経:【社説】トランプ効果…中国も韓国も輸出が回復

  • 2017年1月3日

数日前に発表された先月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.4だった。5カ月連続で50を超える安定傾向だ。2012年以来の最高水準という分析もある。生産者物価指数(PPI)も上昇傾向にある。もちろん輸出が支えている。中国の輸出は昨年11月、予想を覆して前年同月比0.1%増となった。国内外の専門家の大半が5.5%以上減少すると予想していた。12月の輸出も増加が続いたとみられる。

中国の輸出増加はトランプ氏の米大統領当選後に生じた新しい流れだ。当選時点の11月10日以降わずか50余日間で中国人民元は米ドルに対して16.5%値下がり(昨日基準)した。人民元安は中国の対米輸出を刺激している。現在、中国の対米輸出比率は全体の25%ほどだ。中国の輸出増加は、韓国・日本・香港など中間財生産国に直接的な影響を及ぼす。

韓国の先月の全体輸出は451億ドルと、前年同月比6.4%増えた。11月は2.5%増加した。2カ月連続で増加したのは2014年10月以来26カ月ぶりとなる。もちろん中国への輸出が増えたからだ。先月の対中国輸出は120億ドル(全体輸出の26.6%)と、前年比9.6%増えた。薄型ディスプレー・一般機械・半導体・石油化学などの輸出好調が続いた。もちろん日本も香港も対中国輸出が大きく増えた。トランプ氏の登場で11月から始まった世界的な輸出好況だ。

米国では、ドル高で輸出が減り輸入ばかり増える現象に批判も出ている。経常収支と貿易収支の双子の赤字を生むという見方も出ている。世界経済はすでにグローバルバリューチェーン(GVC)できめ細かく連結している。その帰着地は米国だ。韓国はバリューチェーンをうまく活用するという評判を受ける。

今年の世界経済は輸出が牽引すると予想される。現在、世界は当初の懸念とは違って貿易が活発になっている。トランプパラドックスだ。機会を直視しよう。