韓経:【コラム】2017年の経済危機を好転させるには=韓国(1)

  • 2017年1月2日

韓国経済が厳しくなるという予想が強まると、外国資本が韓国に投資した資産を売って離れていく。一部の資本だけがこういう行動をすれば大きな問題はないが、多くの外国資本が同時多発的に韓国の資産を売って出ていけば、韓国の株式市場と貨幣は暴落し、外貨不足とともに経済危機が発生する可能性がある。脱出に成功した外国投資家は「私の予想が当たった」と満足するだろう。しかしこのような経済危機は行動自体によって誘発される側面がある。たとえ間違った予想だとしても予想を信じて行動した人が多ければ予想は実現する。まさに「自己実現的予想」だ。もちろん逆の場合もある。経済が悪化するという予想に政府が乗り出して大規模な景気浮揚策を施行するなど、これを防ぐための努力が実行されて効果を発揮する場合、予想とは逆に経済状況が好転することもある。このように行動を通じて予想とは違う方向に進む場合、こうした予想を「自己否定的予想」(あるいは自殺的予想)という。

2017年の韓国経済の将来はそれほど明るくない。政府の成長率予測値は2.5%だが、一部では危機説が流布するほど状況が悪い。もちろん早期大統領選挙を通じて新政権が発足すれば状況が良くなるかもしれないが、依然として将来は不透明だ。2016年には韓国経済で不動産投資は上半期10.3%増、下半期4.4%増と年間7.1%の増加率となり、韓国経済の成長に大きな役割をした。しかし2017年上半期の不動産投資増加率予測値は1.4%、下半期は2.7%と、年間増加率は2%と予想されている。成長を牽引していた不動産投資が経済成長率を引き下げるということだ。

内需を構成する重要な要素である民間消費も良くない。2016年上半期の民間消費増加率は前年同期比2.7%だったが、下半期には1.6%に低下し、2017年上半期は1.2%、下半期は1.6%と年間1.4%程度と予想されている。民間消費増加率が経済成長率予測値を下回る現象が繰り返されている。企業の設備投資も厳しい。2016年の年間設備投資増加率は-4.2%と、前年比で減少した。2017年の新年には設備投資がプラスに転じるが、増加率は2%にすぎないとみられる。対外部門も良くないのは同じだ。輸出増加率は-0.4%、輸入増加率は-2.4%と予想されている。輸入が輸出より大きく減って経常収支は900億ドルの黒字になるだろうが、輸出が減れば韓国経済内の設備稼働率が下がる。消費・投資・輸出のすべてが厳しいトリプル悪材料が予想される状況だ。