韓経:【寄稿】過去1年より多くの恩恵を与える韓・ニュージーランドFTA

  • 2016年12月15日

最近、自由貿易協定(FTA)の効果に関する議論が増えている。米大統領選挙の過程で論争はさらに激しくなった。しかし「韓・ニュージーランドFTA」は自由貿易協定の価値を疑う人たちが間違っていることを見せている。20日は両国間FTAの発効1周年となる日だ。両国が祝うべき多くの理由がある。

韓・ニュージーランドFTAは包括的でレベルの高い協定だ。商品・サービス、投資、政府調達、知識財産権、労働環境、農水産協力など多くの分野を含んでいる。商品貿易に焦点を合わせると、今年1-9月の韓国の対ニュージーランド輸出は前年同期比18%増の11億ドルとなった。乗用車の輸出が8%増え(来年1月にニュージーランドで韓国車に対する5%の関税が完全に撤廃される)、テレビとコンピューターモニターを含む電子製品は76%増えた。この期間、韓国に対するニュージーランドの全体輸出は減少した。韓国にとって非常に良い結果といえるだろう。

FTA発効後、ニュージーランドに対するトップ10輸出国のうち韓国が最も高い成長率となった。韓国を除いて対ニュージーランド輸出が2けた増加した国はない。英国の輸出が8%増え、韓国に次ぐ増加率となった。

ニュージーランドは、グローバル市場で自社の製品を販売しようと競争する韓国の輸出企業には見通しが非常に明るい市場だ。韓国に対するニュージーランドの輸出の場合、関税が引き下げられた商品が成果を出した。9月までニュージーランド飲食品の韓国輸出は16%増の3億1700万ドルだった。増加したニュージーランドの品目はチェリー(221%)、キウイ(18%)、アボカド(39%)、海産物(26%)、鹿茸(81%)、肉類エキス(62%)、バター(150%)、アイスクリーム(95%)、ワイン(28%)などだ。

ニュージーランドは韓国とより広範囲な関係構築に専念している。今年、ニュージーランドの閣僚が次々と韓国を訪問した。4月のフォス中小企業相をはじめ、8月にはジョイス経済開発相兼科学革新高等教育相、11月にはダン内務相が訪韓した。フラベル・マオリ開発相も6月に韓国に来た。マオリ開発相の訪韓は初めてだ。大規模なマオリ企業人訪問団とともに訪問し、韓国企業家と持続可能な新しいビジネス関係を構築した。

韓国は今年1-9月、ニュージーランドとの商品貿易で4億5000万ドルの黒字を出した。韓・ニュージーランドFTAでニュージーランド商品に対する関税特恵が韓国商品に対する関税特恵に比べてはるかに長い時間がかかるという点を考慮すると、FTA発効初期には韓国輸出企業がニュージーランド企業より良い成果を出すと予想される。

来年1月1日、韓国とニュージーランドの企業は韓・ニュージーランドFTA3次関税縮小施行の恩恵を享受する。これは両国の企業と消費者にとって良い機会になるはずだ。ニュージーランドの商品の3分の1と韓国の商品の96%が相手国で免税となる。FTA発効から15年となる2029年には残りのすべての関税が撤廃される。世界的な不況が続き、貿易保護主義が強まる環境でも、両国はFTAを通じてより多くの成功事例を期待できると信じる。相互補完的な両国貿易構造でタイヤ、洗濯機、冷蔵庫などの韓国工業製品とニュージーランドの飲食品はお互いの市場でより多くの恩恵を受けることになるだろう。

韓国とニュージーランドは常に近い国になるはずであり、未来の一部になると考える。相互補完的な経済と共通の価値に対する意志など両国は多くのことを一緒にでき、また共に祝う多くのものを持っている。

クレア・ファーンリー駐韓ニュージーランド大使