韓経:釜山の飲食店のライバルはタイ・日本にある

  • 2016年11月24日

7-9月期、海外でのクレジットカード使用額が過去最高となった。3カ月間に605万人が海外へ行き、37億8400万ドル(約4兆4500億ウォン)を支出した。前年同期比6500億ウォン(約620億円)増えた。7-9月期は夏休み、秋夕(チュソク、中秋)連休などがあった。内需を心配する政策当局者、地域の商人にはつらい便りだ。増加額だけでも国内で使っていれば…。景気があまりにも悪いと嘆いている。国外で多く支出するという状況は誰にとってもうれしくない。しかし総論には同意しても各論ではそれぞれだ。不況の中でも海外旅行客が増えるのはそれなりの事情がある。

まず国内旅行を見よう。ソウル-釜山(プサン)間のKTXは一般席が5万9800ウォンだ。4人家族なら往復料金が48万ウォンになる。家族割引を受けても40万ウォンを超える。特室(8万ウォン台)は論外としよう。3泊ほどすれば、宿泊とその他の経費で100万ウォンを超える。レンタカーの費用は別だ。もちろん運転する苦労を覚悟すれば交通費はかなり節約できる。

タイ観光はどうか。3泊5日の自由旅行が70万ウォン台だ。しかし格安航空を利用すれば30万-40万ウォン台で行くことができる。国内旅行経費とほとんど差がない。少し費用を加えて物価が安い東南アジアや近い日本、中国に行くことも考えられる。効用に敏感な最近では当然の選択だ。結局、釜山(プサン)のおいしい店のライバルは木浦(モクポ)や麗水(ヨス)だけにあるのではなく、タイや日本にもあるということだ。

話が出たついでにKTXの料金を見てみよう。マイレージも早朝割引もない。毎年、物価以上に上がり、割引制度までなくし、航空料金と似た水準だ。一方、金浦(キンポ)-金海(キムヘ)間の航空料は6万-7万ウォン台だが、運よく特価航空券が手に入れば1万-2万ウォン台で行くことができる。さらに仁川(インチョン)-東京間の往復航空券が安ければ10万ウォン台だ。独占(KTX)と激しい競争市場(航空)はこのように差が生じる。

言葉だけで国内観光を叫んでも効果はない。どこへ行くにも費用がかかり、満足度は落ちる。値上がりするKTX、ぼったくり、特色がない観光地、つまらないみやげ品…。何をもってアピールするのか。冬に海外に出るゴルフ旅行客はさらにつかむのが難しい。山が多い国だから山岳観光を活性化しようとしてもケーブルカー敷設も難しい国だ。

ただ、水西(スソ)発のSRTが来月開通すれば少し良くなりそうだ。水西-釜山間は5万2600ウォンと、KTXより12%安い。各種割引もあり、停車回数が多い列車は安くなる。KTXには大きな刺激になるだろう。海外での消費増加を嘆いてばかりいる場合ではない。より多くの競争と創意的なアイデアで状況を変えることはできないだろうか。

オ・ヒョンギュ論説委員