韓経:「ユダヤ人軍団」を前に出すトランプ氏…安倍首相よりイスラエル大使に先に会った(1)

  • 2016年11月21日

安倍首相が17日、米ニューヨークを訪問してトランプ次期大統領に会った際、会談の場には3人が同席した。

1人は次期トランプ政権のホワイトハウス国家安保補佐官に内定したマイケル・フリン元国防情報局(DIA)局長だった。ほかの2人は意外な人物だった。トランプ氏の長女イバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏だ。イバンカ氏の夫妻は政権移行チームの執行委員だが、政権移行チームにはマイク・ペンス委員長を含む6人の副委員長が布陣している。

現地メディアはイバンカ夫妻の登場をめぐりネポティズム(縁戚主義)を懸念しながらも米国の権力地形をよく表す象徴として描写した。ユダヤ人の強大な影響力を改めて感じさせるということだ。クシュナー氏はユダヤ人であり、イバンカ氏はクシュナー氏と結婚してユダヤ教に改宗した。

安倍首相が国家元首では初めてトランプ氏と会談するという成果を出したが、先に実をつかんだのはユダヤ人の国イスラエルだった。駐米イスラエル大使が安倍首相との会談の前日、すでにトランプ氏に会ったという。イスラエルメディアによると、トランプ氏はイスラエルのネタニヤフ首相に最初に会談を提案した。しかしネタニアフ首相がオバマ米大統領の立場を理由に就任後に会おうと伝えて断った。

◆「クシュナー氏のホワイトハウス行きは既成事実」

トランプ氏の「目と耳」「水面下の実力者」「右腕」などと呼ばれるクシュナー氏はホワイトハウス入りが既成事実化した雰囲気だ。クシュナー氏は正統派ユダヤ教信者で、ラビ(ユダヤ教律法学者)と数時間も討論するほど信仰が厚いという評価を受けている。

英フィナンシャルタイムズ(FT)は「民主党性向のクシュナー氏が共和党の人たちと円滑に融和できるか疑問だが、彼がホワイトハウスで核心の職務を引き受ける可能性が非常に高い」と伝えた。

クシュナー氏は政権移行チームを率いたクリスティー前ニュージャージー州知事を副委員長に下ろしたと伝えられた。クリスティー氏は検事時代、クシュナー氏の父チャールズ・クシュナー氏を賄賂提供などの容疑でアラバマ刑務所に送った人物だ。クシュナー氏は、9月にトランプ共和党候補がネタニヤフ首相と会談した当時も同席にした。

クシュナー氏はトランプ氏の家族であるため、親族登用禁止法の政府組織法(3110条)に基づき長官などとして内閣で働くことができない。ただ、ホワイトハウスの業務は可能というのが米国法曹界の一般的な見方だ。

ヒラリー・クリントン前民主党大統領候補が夫ビル・クリントン大統領の執権初期に国民医療保険改革委員会を引き受けて批判を受けた際、米国裁判所は問題がないという判決を出した。ホワイトハウスで働くことは政府組織法上の公務員地位に含まれないという理由からだ。クシュナー氏が無報酬に勤務すれば問題の素地はさらに減る。

一部のイスラエルメディアは、クシュナー氏の妻でトランプ氏の「秘密兵器」のイバンカ氏もユダヤ人に分類する。イバンカ氏は夫に従ってユダヤ教を信じ、クシュナー氏との間に2男1女がいる。トランプ氏は3月、米最大ユダヤ人ロビー団体の米国イスラエル公共政策委員会(AIPAC)年次総会に出席し、「イバンカが近くユダヤ人の赤ちゃんを産む」と述べながら支持を訴えた。