韓経:【コラム】中国の内需市場を開拓するには=韓国

  • 2016年11月4日

韓国経済の不振を打開するためによく中国内需市場への進出が取り上げられる。しかし中国内需市場の開拓はそれほど容易なことではない。どうすればよいのか明確に話す人はいないようだ。

中国内需市場はいくつかの部類に分かれる。中国経済発展の2つの軸はまだ高速鉄道の建設などインフラ拡充と庶民住宅供給による計画都市化だ。この分野はいくら内需が拡大していっても韓国の企業が入る余地は多くないだろう。もちろん特殊鉄鋼やマンションの室内装飾のような一部の市場はある。しかし韓国企業がこの分野で躍進中という話は聞こえない。それだけ参入障壁が高い。

もう一つの領域は民間消費だ。中国経済全体の50%ほどの比率を占める。この分野はまだ相当な潜在力がある。特徴もある。人口が非常に多い中国は移民者を積極的に受け入れる米国とは違い、この市場を自給で満たす可能性が高い。人件費が安いからだ。外国企業が入る余地は少ない。結局、韓国は所得2万ドルを超える大都市の上位10%の人口を目標に市場を開拓する必要がある。問題は誰がこの市場を開拓するかだ。我々がその市場を開拓するのはほとんど不可能だ。現地公共機関の役割も重要だが、現地人の助けが絶対的に必要となる。その点で両国の留学生が答えとなる可能性がある。

中国が3万-5万人収容する住宅団地を毎年400-500カ所ずつ建設する点に注目し、韓国企業がより良い新都市を建設して商店街の一部を建築費として受ける案を推進したことがある。しかし中国市場に巨大な資本が縛られる理由はないという国内建設業者の最高経営責任者の認識のためそれ以上は進まなかった。それだけ国内企業は中国内の経営の周期を短く見ている。一つ幸いな点は、中国は全国土を高速鉄道でつなぎ、5-10年以内に5、6カ所の巨大経済圏に再編される。ほとんどの経済圏が日本の購買力に相当するほどになるだろう。今からでも企業はどこが韓国の実情に合うところかを検討しなければいけない。

また、業種別に韓国の主力企業を核に韓日中を一つにくくることで一つの域内の製造業バリューチェーンを構築したり、韓国企業が域内バリューチェーンに編入されなければいけない。もちろん簡単なことではない。どのように中国や日本が中心のバリューチェーンに入るのか。しかし経済は結局、生存だ。世界経済が中長期の不況から抜け出すことができないと見るなら、我々も格別の措置を取らなければいけない。もちろん米国や欧州が利潤幅や決済などの優秀性ではるかに魅力的な市場であるのは間違いない。しかし現実的に世界の発展の半分以上がアジアに移動して実現するだけに、韓国もアジア時代に積極的に参加しなければいけない。

公館を含む公共機関も内需市場開拓のためにさまざまな努力が求められる。急変する中国市場に対する正確な情報を適期に提供しなければならない。現在も公館の職員や公共機関の派遣駐在員は努力しているが、それだけでは足りない。公共機関は公共財をより多く創り出すべきだ。これ以上出張所ではない。今のように1人事務所では施設活用度の面や業務効率の面で成果を出すのが容易でない。例えば公共機関協議会を作って協業、車両など施設の共同活用、中小企業苦衷処理センター(会計および法律)の共同運営などを一つのところで実行することを推進する必要がある。過去の例を挙げたり、独立法人は独立事務室を持つべきなどの弁解はもう通用しない。政府公館もこれら公共機関協議会が効率的に作動するよう支援する形で運営しなければいけない。内需市場が必要なら、これを開拓する方法はまだある。ただ実行していないだけではないのか考えてみてほしい。

鄭永祿(チョン・ヨンロク)ソウル大国際大学院経済学教授